時空警察捜査一課・part1
〜トンデモ画面のファースト・インパクト〜

 

時空警察のレビューを書くにあたり、ちょうどpart1の時に書いた日記を掘り起こしてみました(一番下あたり)。
この日記をこのサイトにアップした頃は、まさかこれほど広瀬巡査部長にハマるなんて思っていなかったなあ。そういえばこの頃はまだまだ私も若かった……などと柄にもなく回想なんぞしてみたところでちょっと弁解を。

 

えーと、part1に関して私の手元に残っている記録って、この日記だけです(ファン失格)

 

全くマークしていなかった番組だったもんだから当然ビデオになぞ録ってないし。
part2part3の放送前に何度か再放送もあったけど、ことごとく見逃すし。
第一本放送にしても、広瀬巡査部長のエピソードまでは見たけれど肝心のラスト、竜雷太がスーツ姿で馬にまたがり戦国時代を駆け抜けるという伝説のシーンは遂に目撃せずという始末……(確か用事があって出かけたように記憶している。年末だったしなあ)

 

というワケで時空警察part1は、わずかに残る2年前の記憶のみを頼ってのレビューとさせて頂きます。

 

日記じゃ散々に書いていますが、そもそもどうしてこれを見ようという気になったかというと、やはり恵俊彰という人の存在があったからで。
めぐさん萌え萌えとか言っていた時代も私にはあったなあ、その頃はめぐさん刑事役やってくれないかなあなんてずっと妄想していたよなあ、めぐさん萌えを卒業した今になってそれが実現したワケか……などと感慨に耽りつつ見始めたような覚えがあります。

そもそもどうして恵さん萌えとなってどうして卒業したのかなどと書き出すとキリが無くなるのでまた次の機会に。萌えと一言で言ってもホント、色々あるんだこれが……

 

 

それはともかく、part1レビューですね。
まず、記念すべき第1エピソード! 主人公伊能恭介(陣内孝則)が時空班に配属、そして「JFK暗殺事件」に立ち向かうべく、伊能が時空エレベーターに乗り込む!!

……

……

ラストのUFO飛び交う未来のホワイトハウス前で公衆電話から時空班(現代)に電話する伊能のインパクトが凄すぎて他を殆ど覚えていない。

辛うじて覚えていることといえば…FBIだったかとにかく怪しい奴らに囲まれた、さあ伊能危機一髪!久々に車爆発炎上そして流血銃撃戦の刑事モノアクションがTVで見られるか!?ってとこで、思いっきり肩透かし食らったことかな…
それから、捜査前や捜査中、結構広瀬が伊能にちょっかい出していたような気が…
 

しかし「時空班」の室内の作りこまれた雰囲気、「時空エレベーター」とその起動方法のレトロっぽさ(part1ではまだ時空エレベーターはCGではなくて、明治時代のデパートを思わせる雰囲気のもの。そしてこれまた何とも旧式なタイプライターで移動時刻・移動場所をインプット。個人的には時空エレベーターはpart1バージョンが一番好きだが……part3では今の3流バラエティを連想させる警報音まで鳴るように(つд;))、時空班全体を引き締める丹波哲郎の存在感、出動時にかかる印象的なテーマ曲、実在する資料を駆使した歴史検証、何といっても「突っ込みはご自由に」という完全に開き直った姿勢、そしてトドメに上記のような、とんでもなく不思議な画。
これで視聴者を一気に引きずりこむ事に関しては大成功だったと思う。年末年始の安い即席のくだらん番組が氾濫する中で、これだけ作りこまれた番組を見せられたら……(何も年末年始でなくとも、安いドラマは氾濫しているが)

 

 

 

そして第2エピソード。そうですね、確か……
……

 

篠原涼子と西園寺君、どっちのエピソードが先だったっけ……
まあいいや、よく覚えているほうから行きましょう!(大汗)

西園寺君こと時澤爽太巡査は、本能寺の変の謎を探るべく戦国時代へ!
そして明智光秀生存説を追う!

そんな彼がやってのけたこと。

・飢餓状態の戦国時代の武士の前に
・トレンチコート姿で堂々と現れ
・「時空警察ですが」と名乗りつつ警察手帳を突きつけ
・立て板に水の如くベラベラと事実を喋らせた

 

 

小学校の遠足のバス内でよくやった「誰がいつ何処で何をどうした」ゲームを思い出しました。

 

 

それはそうと、part1の時澤巡査は西園寺君の機敏さを相当意識してか、かなりのほほんとした性格だったように記憶している。考えすぎだろうか?
ともかくこの時澤巡査の活躍により、明智光秀は徳川家康の側近、南光坊天海であるという捜査結果が導き出され、本能寺の真の首謀者は豊臣秀吉及び徳川家康であるということが判明(<「時空警察捜査ファイル」より殆どまんま抜書き)
そしてこの天海はpart2でも時澤巡査の前に登場。時澤巡査との因縁の人物としてpart3の登場も期待されたが、さすがに聖徳太子の時代は無理だったようで(;´д`)

 

 

そして時空班紅一点、霧山ユキエ(篠原涼子)はタイタニック号すり替え事件を調査するべく、出航前のタイタニック号に乗り込む!

……これに至っては、タイタニック号内(本物か偽物かすらも忘れた)をひたすら走り回る篠原涼子しか覚えていないという悲惨なアルツっぷりの私。篠原は小池栄子よりもかなり好印象だったような気がするが……
ただ一つ確実に言えることは、

part3ヒンデンブルク号のセットよりもpart1タイタニックのセットの方が絶対作りこまれていた。

 

 

そしてそして第4エピソード! いよいよ我らが広瀬巡査部長の登場ですにょ♪
「ヒトラー生存説」を追って、第2次世界大戦直後のベルリンへ!!

……しばらく見ないうちに恵さんは随分老けたなあしかも眉顰めっぱなしだし余計に老けて見え……眼鏡のせいかな?なんて呑気に見ていたら。

 

・ソ連軍占領下の廃墟のベルリンに赴かれ
・コート姿でしかも煙草バンバカ吸いまくり真面目にナレーションなんぞしつつ
・ソ連兵の目の前を堂々とうろついた挙句
・「時空警察だ」と仰せになられてソ連兵に警察手帳をつきつけ

 

しばらく見ないうちに何の仕事やってんですかめぐさん!! 

この画はなんだ、一体何なんだこの番組は!! 廃墟が明らかにCG合成とかそんな事はどうでもいい、何故、どうして、何処からどう見ても典型的日本人なめぐさんがあれほど堂々と廃墟のベルリンをしかもソ連兵の前をほっつき歩いてしかもしかも警察手帳つきつけて事情聴取?? 相手も相手だ何の不思議もなく軍事機密ベラベラと喋りまくっていくらめぐさんが可愛らしいからって

 

 

……面白すぎる。

 

 

そんなわけで捜査はとんとん進み、広瀬巡査部長は南極大陸に建設されたナチス秘密基地にヒトラーが生存しているという捜査結果を報告。
が、これが伊能の逆鱗に触れる。「もう一度警察学校からやり直せ!!」
どうやらこの捜査結果は、自らの推理力を過信した、エリート故の勇み足だったらしい。他にも色々と細かく伊能に突っ込まれていたような覚えがあるが残念ながら細部は覚えていない(つд`) つーか伊能サン、時澤や霧山のことはかなり褒めていたが広瀬だけは集中していじめていたような……
てなワケで著しくプライドを傷つけられた広瀬、再度時空エレベーターに乗り込みベルリンへ。

「真実を知りたいんです」

頑として口を割ろうとしないソ連軍のお偉方に必死で訴える広瀬巡査部長。その熱意に動かされた相手は、遂に真実を明かす(これがボルマンの日記…だったかな?)
そして広瀬は、ヒトラー生存説がスターリンの陰謀だったことを見事暴きだす。
報告終了後、伊能と和解しガッチリ握手する広瀬。ありがちで恥ずかしい画などと決して言ってはならない。

 

皮肉屋で冷めてはいても、いざという時には不器用ながらも奥底に秘めた情熱が滲み出てしまう。そんな広瀬巡査部長のキャラは、思えばここから始まったのかも知れない。
そういうキャラっていうのは結構色々な作品にいて脇役の男性キャラに多く、時として主役より人気を取ってたりする。個人的にそういうキャラははっきり言って大嫌いで何故そういうキャラが人気があるのか非常に不思議だったんだが、

 

ルックスさえ自分のストライクゾーンならばそういうキャラは洒落にならんくらいカッコイイという事が分かりました(*´∀`)

 


そしてラストエピソード、山神さんの義経=チンギスハーン説を追う!ですが…
最初に書いたとおり、筆者は本編を見ておりません(つд;)
従ってレビュー不能。

ただ、これだけは言えます。


・源義経の時代に
・スーツ姿で馬にまたがり
・戦場を不恰好に疾走する
(part3のOPでその時の映像出たけど、武将追いかけてたような……)
・ゴリさんこと竜雷太

 

この映像の凄まじき不思議インパクトを、私は一生忘れることはないだろう。

 

 

part1の感想はもうとにかく、あの不思議な画に尽きる。
歴史検証における資料は全て実在しており、しかもよくある「この番組はフィクションである」とのテロップも出ない、限りなく現実に近い世界。
なのに、そこに突拍子もなく現れる「時空警察」「時空エレベーター」の設定。それがリアルな世界の中に不思議空間を作り出し、どこか微妙に狂った世界に変貌させていく。
そして、そんな世界の端々から滲み出てくる、製作スタッフの奇妙な熱気。
そんな世界に、真正面から体当たりで挑んでいるキャスト。真剣に歴史に立ち向かうその姿からは、情熱に燃え躍動する人間の身体から発散される「色気」が確かに見えた。

 

以前見たホンジャマカのコント「信濃1号」のテーマがこれと似ていたような覚えがある。一見、日常と変わらないフツーの世界に突如現れる、「ヘンな価値感」。しかも登場人物は全員その「ヘンな価値感」を共有している。そして観客(視聴者)がその価値感を共有できるかというと多分共有できず。そしてそんなどっか狂った世界に体当たりで挑んでいく登場人物……
もしかすると、恵さんが「時空警察」に起用されたのは刑事役どうこうではなく、あの「ヘンな価値感」の体現者だからなのかも。考えすぎかにょ(;´д`)
 

 

というわけで、DVD化もしくはpart1再放送があれば、再度チェックしてもう一度レビューしたいと思います。
特に山神警部補のエピソード……何故見なかった自分!!

 

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