時空警察捜査一課・part4
〜暴走! 紛糾!? 視聴率は大凶??〜

 

ここからの続きです〜)

 

さてさて心配されていました広瀬巡査部長様のリベンジ&完全復活も見事相成りまして、私的には時空警察part4はめでたく終了でしてあとのオッサン二人の話なんぞどうでもいよいよ山神さんの坂本竜馬暗殺、そして本題となる伊藤博文暗殺へと話は驀進していきます。

 

ところは時空班会議室へと戻り、坂本龍馬の写真を掲げて「私にとっての最高の英雄!!」などと彼を凄まじく尊敬してやまない山神サンが描かれております。
「私は職務上、様々な歴史の瞬間に立ち会って参りましたが、一回だけ好きな場面に立ち会わせてやると言われたら、何といっても!」
饒舌になりすぎな山神さん。また始まったよ的な時空班の雰囲気、勘弁してくれといった感じの広瀬さんの表情が実に印象に残るこのシーンですが、えーと、part3はどうした??

 

山神さんがチョーシづいて言うところの名場面とは、思いは同じ薩摩藩西郷隆盛と長州藩木戸孝允を、一介の素浪人龍馬が慶応2年(1866年)1月22日・京都薩摩藩邸にて会談させる場面のこと。対面にこだわりなかなか同盟の話を切り出せない両者を、龍馬が見事仲裁し、結果、薩長同盟が成立するのだ。どうでもいいけど龍馬がぜよぜよ煩い気がするんですが、これも史実なのですか?

「いよっ!! 大統領〜〜っ!!」
その場面を勝手に想像し、勝手に感極まる山神警部補。どうやら広瀬さん以上にpart3の記憶リセット度顕著の模様の山神さん。道場で袴姿でじっと竹刀を握りしめつつの謹慎中か、はたまた勇退かなどとpart3の影響云々をあれだけ楽しみにしていた心配していたファンを一気に奈落の底へと突き落としてくれ安心させてくれます。そういえば今回の捜査が全部国内関連って件については結局ドラマ内ではなんの説明もなかったなぁ。絶対part3の山神さん暴走が影響してると思ったのですが。

 

「山神警部補! 脱線しとるぞ」と北条管理官。そして話は坂本龍馬暗殺事件へ。

 

坂本龍馬暗殺裏切り者は誰だ

 


徳川幕府が政権を天皇へ返上した(=大政奉還。慶応3年(1867年)10月14日)1ヵ月後、倒幕派の龍馬は京都・近江屋で暗殺された。事件直後は幕府側の新撰組局長・近藤勇など、様々な容疑者が浮かんだが犯人は逮捕出来ず。
犯人の一人は維新後逮捕されていたが、犯人逮捕の事実も裁判経過も全てが伏せられたまま、犯人は釈放されたという。
薩長にとっての大恩人・龍馬を暗殺した犯人を、明治政府は永久に秘密にするつもりだった。それは何の為か?

 

実は北条管理官も、龍馬の大ファンだった。捜査許可を乞う山神の両肩を叩き「おりょうさんに、よろしくといってな(はぁと)」
OPでこのシーン見たとき、てっきりpart3を踏まえ山神にきっちり北条サンが釘をさすのかとばっかり思っていたのですが、全くの真逆なシーンでした。これにて時空警察捜査一課part3、黒歴史大決定。

 

そして事件当日(慶応3年(1867年)11月15日)の京都・近江屋へと時空移動する山神警部補。どうでもいいことだが山神サンにも今回時空エレベータ搭乗シーンなし。せっかくOPで撮ってあるというのに何故だ。

ふすまの陰からそっと龍馬たちの様子をのぞく山神。
土佐藩の中岡慎太郎と談笑中の龍馬。しかし話の内容は結構物騒なようで、「戦になったら京大阪じゃすみゃあせん。日本中が巻き込まれる。何万・何十万の人の命が奪われる。わしゃあ、血を見るのは好かん」と龍馬。
そこへ刺客たちが斬り込んでくる。龍馬と中岡を斬り、立ち去ろうとする暗殺軍団に山神が吼える。「待てイ!!」
先頭にいた暗殺者が振向きざま刀を山神に向かってなぎ払う。一瞬にらみ合うアサシンと山神!!
しかし山神の睨みが勝ったのか、早々に立ち去る暗殺軍団。山神は倒れている龍馬に駆け寄り「坂本さん!! 誰が貴方を斬ったのか、見覚えありませんか!!」
激情するあまり熱く自分を抱いてくる山神に対し、龍馬は息も絶え絶えに見覚えはないと答える。 吼えまくる山神。「貴方を斬ったのは、誰だぁぁ!!」
龍馬は「脳をやられた」と言いながら、山神の身元を尋ねる。山神が時空警察を名乗ると、龍馬は下関にいる妻・おりょうを想いつつ、息絶える。
「坂本さん!! 坂本さーーーん!!」熱血漢らしく激しく龍馬を抱く山神。正直、ヤリスギ。

 

龍馬の居場所は秘密にされていた筈だったが、何故近江屋の場所がバレていたのか?
下関へ飛び、おりょうと会う山神。暗殺の前の日に、おりょうは血まみれになった龍馬の夢を見たという。覚悟はしていた、とおりょう。山神は刺客の心当たりをきく。

そしておりょうは思い出す。慶応2年(1866年)1月23日深夜、伏見・寺田屋での出来事を。
龍馬は常に、幕府側の人間から命を狙われていた。おりょうは入浴中(=誰が見ても皮肉なまでにはっきりとサービスシーン)、偶然外を走る刺客たちの姿を目撃する。濡れた体もそのままに、裸に真っ赤な着物をつけただけの姿で龍馬に危機を知らせにいくおりょう。これも史実なのでしょうか? それともサービスなのか?
そして身の危険を知った龍馬はピストルで敵と応戦、逃走に成功する。

その後、おりょうは龍馬と、西郷隆盛を仲人として祝言を挙げる。西郷が九州への旅を二人にすすめ、龍馬とおりょうは九州へ。
そこでおりょうは初めてピストルを手にする。河原でピストルを持ってみるおりょうは、龍馬にこれからの日本をどうしたいのか尋ねた。すると龍馬は「わしゃなー、日本を洗濯しよるがよ!」古い日本を洗い流して、新しい日本に生まれ変わらせるという。
そしておりょうはピストルを撃ってみるものの、的に全く当たらない。しかし、龍馬が手を添えると一発で命中。はしゃぐ二人──

 

夕陽の中、おりょうは思い出のピストルを手に山神に語る。京や大阪は危険なので、龍馬はおりょうを下関へ住まわせた。必ず会いに来る、そう言葉を残して。
誰が何の為に龍馬を殺したのか、知りたいと言うおりょう。それに対し、もうすぐ日本中を巻き込む戦が始まるから危険だと諭す山神。
………えーと、さりげなく時空法違反は伊能さんの18番だと思っていましたが。

しかし未来を思いっきり告げられたにも関わらずおりょうは「ほんなら、戦が終わってから私、必ず、必ず……」
その時には必ず手伝うと約束する山神。じっと悲しみに耐えるおりょう。

 

龍馬暗殺から1ヵ月半。鳥羽・伏見の戦いを始めとして、日本全土は幕府軍と新政府軍の戦いに巻き込まれた。2年も続いたこの戦が、戊辰戦争である。その死者は数万に及んだという。いやー本当に良かったなぁ「そ×時歴史が動いた」戊辰戦争編が中止で! もし通常通りやられていたら視聴率は(以下略)

 

龍馬が亡くなってからおりょうは、土佐の龍馬の実家に身を寄せていたが、明治4年に東京に出てきていた。
着物姿&馬車&人力車だらけの東京の町並みをスーツ姿で闊歩する山神の姿は、結構な遠景でもすぐ分かる。
そしておりょうに再会し、茶をご馳走になる山神。もう土佐にも京都にも戻らない、とおりょう。龍馬は土佐にいる姉に、おりょうの事を何度も何度も頼んでいたという。彼は、「このおりょうがおればこそ、龍馬の命は助かりて……」などと姉へ手紙に書き記していた。

おりょうが思い出に耽っていると突然、外から投げ文が放り込まれる。山神が拾い上げると、そこには龍馬暗殺の真犯人は薩摩の者だと書かれていた。
現在の熊本県の公式文書(=肥後藩国事史料)に、龍馬を殺害したのは薩摩の人間に相違ないという事件直後の記述がある。一体どういうことなのか? 薩摩のことなら西郷隆盛に、というおりょう。
そして所は江戸城参議室。西郷は現在、国の重要ポストに就いていた。大久保利通を連れて山神・おりょうと会う西郷。
大久保利通は、西郷と共に幕府を倒し、明治政府の中核となった人物だ。この時、大蔵大臣である。

投げ文を一瞥するが、意にも介さない西郷&大久保。そりゃ普通誰だってイタズラだと思うよなぁ。
大久保は犯人は見廻組だという。どうして知らせなかったのか、と問うおりょうに西郷は言葉を濁し、代わりに犯人の供述書を渡す。今井信郎──旧幕府の旗本で、剣道の指南役である。見廻組は新撰組と同じく、幕府の特別警察隊である。今井の供述によれば、自分は見張り役で暗殺そのものの状況は分からず、その当時の仲間は全て戊辰戦争で死去したらしい。

 

山神とおりょうは真相を追って、静岡藩監獄へ今井に会いに行く。どうでもいいが、木造の牢の中で着物姿に囲まれ警察手帳を出すスーツのおっさん………
時空警察を名乗る山神を振り返る今井。それは何と、龍馬暗殺時に山神にも刃を向けた刺客その人だった。「坂本龍馬を斬ったのは、貴方だ!」と山神。今井の供述書には見張り役とあったが、剣道の指南役が見張り役に回る筈がなかったのだ。
動揺するおりょう。今井に身元を尋ねられ、正直に龍馬の妻と答える。眼をあわせられず、ただ俯くしかない今井。
何故、今井はウソの供述をしたのか? 刑を軽くしてもらいたかったからか、と尋ねる山神に、今井は背後の西郷の存在をほのめかす。
西郷が助けてくれた、という今井(後に今井は実際に、西郷から刑を軽くしてもらったと述べている)
「うちが、あんた殺してやる!」と激情し、おりょうは今井につかみかかる。それに対し、龍馬に仲間を二人も殺された、龍馬は殺されて当然と今井は答える。崩折れるおりょう、それを支える山神。「この男も利用されたにすぎない、もっと悪いヤツがいる!」

 

事件の裏で糸を引いていた者が、龍馬の居場所を教えた。それは一体誰なのか? 今井は知らないと答えるが、彼の組頭は確かな筋だと言っていたという。黒幕は西郷隆盛なのか?
 

 

徳川幕府最後の将軍・慶喜の扱いについて、事件当時激しい対立があった。「新政府綱領八策」によれば、龍馬は新政府の盟主として、敢えて慶喜を据えるつもりでいた(該当部分は伏字にされている)。新政府と幕府を融合することで、戦争をせず平和に新時代を迎えようと龍馬は考えていた。しかし西郷と大久保は違い、武力を行使して幕府を徹底して倒し、徳川慶喜を殺害する計画すらたてていた(討幕の密勅(鹿児島県歴史資料センター黎明館保管)。「賊臣慶喜」なる記述まである)。西郷・大久保たちにとって、龍馬は許せぬ存在となっていたのだ。

 

そして山神とおりょうは再び江戸城へ。西郷は山神から、龍馬の居所を漏らした件を尋ねられ大動揺。確かに当時西郷は、大阪に向かう船中で兵士たちに、坂本龍馬は邪魔なだけだと言い放っていた。しかしそれは兵士を鼓舞する為であり、まさか龍馬暗殺に繋がるとは思っていなかった。
だが、西郷の言葉を真に受けた誰かが見廻組に龍馬の居場所を教えたとしたら、西郷が龍馬を殺したことになる。
西郷はおりょうの前で土下座し、何度も詫びを入れながら深く頭を下げた。そこで山神は、そうではない可能性も指摘する。船の上で西郷の言葉に感化された人間がいたとしても、事件には間に合わない。
 

山神は大久保に問う。大久保は西郷より先に大阪に上陸している。11月14日、暗殺前日である。
大久保が、龍馬の居場所を見廻組にもらしたのだ。勿論、直接ではなく何人もの手を経て。おりょう宛ての投げ文も、そのうちの一人が密告したものだ。
さらに山神は、大久保が事件当日京に入っていた事実を指摘する。龍馬暗殺の大仕事を遂げられる人物は大久保しかいない!と山神。
西郷は激怒し眼を剥き、大久保に掴みかかる。
それに対し大久保も激情。「一国の運命を担って戦ってきたのでごわすぞ!! 義理や人情で政治を動かしてはならん」徳川を残せば、日本は必ず古いものに蝕まれる。徹底的に新しい国家を創らねばならない、と大久保。
さらに大久保は、龍馬一人の命を取るに何の遠慮があるか、とおりょうの前にも関わらず暴言つか、台詞が激しく聞き取りづらいのですが……

 

その瞬間、大久保に向けられたおりょうのピストルの銃口。
一瞬驚くが、じっと見守る山神。驚愕し西郷の後ろへ隠れる大久保。そしておりょうは叫ぶ。
「あの人は、あんたらに裏切られるなんて、露考えてへんかった。龍馬は、私の命やった。私が愛しぬいたお人やった!
政治のために、龍馬一人の命のこつ、何の遠慮があろうぞいうんやったら、あの人のために、大久保利通の命のこつ、何の遠慮がいろうぞ!!」

西郷が必死でおりょうを止めようとする。同じく、山神がおりょうを止めようとするのかなぁなどと考えていたら、さすがは山神さん!! 時空警察名物山神警部補暴走、遂にキタキタキタ!!
「撃て、おりょうさん! 撃ちたければ撃ってしまえ!!」

 

真逆の言葉を吐きやがりました。

 

それに気おされたのかおりょうは遂に発砲。西郷はともかく、椅子の後ろに隠れる大久保は静止画像で見るとなかなか見事に情けなさ爆発です。
 しかしおりょうの弾は全く当たらず、あっという間に全弾撃ちつくしてしまう。それでも引き金を引き続けるおりょう。
やがておりょうは自分の行為の虚しさに気づき、泣き崩れる。複雑な面持ちで見つめる西郷、危機を逃れほっとした風情の大久保。そして山神の独白。

「私は知っている。どんなにおりょうさんが撃とうと、大久保利通は生き延びることを」

 

さっきの晴明エピソードのラストも「結局歴史は変わらなかった」という結末だったが、今回の時空警察はどれほど時空捜査官が動こうと歴史は変化しない、という設定になったんだろうか?

 

明治5年1月。今井信郎はわずか2年の刑で釈放された。後、西郷と大久保は新政府の政策で対立、動乱の中で共に命を落とした。
そしてその頃、夕陽の中、おりょうは自宅で飲んだくれていた。
そこへ、何故か出現する袴姿。何とそこにいたのは、坂本龍馬!!
「約束の通り、戻ってきたぜよ」と龍馬。抱き合う二人。

えーと、多分おりょうが酔っ払って見た幻なんだろうと思っていたら、玄関の外ににっこり笑う山神警部補!!
まさか、まさか、まさか………

 

龍馬を時空エレベーターに乗せちまったのですか山神さん!!!???
過去の人物に未来を告げるより遥かにタチ悪いと思われるこの行為、広瀬さんが聞いたら激怒ですよ!! それだったらヒンデンブルクでイレーネを時空エレベータに避難させるのだってアリだろ!! 伊能さんだってゲップのお兄ちゃんを(以下略)
「あいらぶゆー、ぜよ(はぁと)」じゃないよ龍馬!! 日テレで龍馬といったら「ふぉげらばり」だろ!!(どれくらい分かる人いるんだろう)

 

 

おりょうは明治39年、66歳で没。「私は坂本龍馬の女房なんだ」それが、おりょうの口癖だったという。
 


 

 

で、当然の如く例によって捜査後のフォロー全くなし。part4で何が物足りないってこれが一番物足りないんだよなぁ……
話自体はそれぞれそれなりにほどほどの出来なのに(ドラマ的にはどれも決して抜群に良いワケではないが話はきちんと最終的にまとまっている点は良かった。色々突っ込みどころは多いにせよ)

 

 

 

 

そして最終エピソード・伊藤博文暗殺事件。
1963年11月22日アメリカ・ダラスでのケネディ大統領暗殺事件の映像から、このエピソードは始まる。真相は未だ明らかにされていないこの事件、時空警察の記念すべきファーストエピソードで我らが主人公伊能恭介警部が担当した事件でもある(そして、時空捜査官でもあった伊能の父が殉職したといういわくつきの事件)。それと似たような事件が、日本でも既に起こっていた。それが、伊藤博文暗殺である。
1909年(明治42年)10月26日・満州ハルビン駅プラットホームにて、日韓関係を揺るがすその大事件は発生した。午前9時30分、日本国初代総理大臣・伊藤博文、暗殺。
逮捕されたのは、韓国の一青年・安重根(アンジュングン)。伊藤博文の進める韓国併合を阻止するべく、単独で犯行に及んだ、と伝えられているが……?

 

つーか伊能サン、どうせケネディ出すならナレーション任せじゃなくて自分できちんとpart1の回想しましょうよ……頼むよ_| ̄|○

 

伊藤博文暗殺 犯人は別にいた

 

そして所は現代時空班。伊能警部が事件の経過報告中であります。
証拠品としてただ一つ残された弾丸を示し、「この弾丸は伊藤博文には当たらなかった!」と伊能。いつもどおりどよめく時空班。「どういうことですか?」と息巻く時澤……って今回随分時澤が意味もなく目立ちすぎじゃないか?
この弾丸は、同行者の靴の中から発見されたもの。検死報告によると、伊藤博文の体内には3発の弾丸が確認されている(当時の新聞も映像として出てくる。右上肺に突入・腹部に適中・致命傷などの記述アリ)。しかし、それらの弾丸は何故か摘出されていない。
それだけではなく事件直後、もう一人の狙撃者がいた、つまり2重狙撃だと証言した人物がいたという。貴族院議員・室田義文──博文の側近だった(そして事件の瞬間、伊藤の傍にいた)彼は、プラットホームにいた安重根のほかにも別の犯人がいたと主張していた。
しかし、何故かその件についての捜査はされなかった。晩年、室田は「室田義文翁譚」の中で、以下の件をはっきり記述している。

・弾丸は斜め上から来た
・駅の2階・食堂の窓から撃った男がいた

さらにどよめく時空班。さすがの広瀬さんもこれについては口を挟めない様子って何か突っ込めよ時空警察名物広瀬VS伊能はどうしたよ。

もう一人の狙撃者とは誰か。そして、2重狙撃の事実は何故隠されたのか?
「これはロシア・韓国・日本、外交問題に関わる事件だ。慎重に行動するように!」と北条管理官は念を押した上で捜査を許可。まぁ言ったところで伊能サンには無駄と広瀬サンが思っていたかどうかは分かりませんが

 

そして1909年(明治42年)10月26日・ハルビン駅へ、伊能は主人公らしく颯爽とコートを翻し時空移動。いいなぁ主役って……ちゃんと搭乗シーンあるし……

 

月の煌く寒い夜空の下、伊藤博文は満州・ハルビンへ向かう夜行列車の中にいた。当時、日露戦争に勝利した日本は大韓帝国を支配下におさめ、首都京城(ソウル)に韓国統監府を置いた。その初代統監となったのが、伊藤博文である。彼は、韓国人にとって、植民地政策を進める日本の中心人物と考えられていた。列車の中、室田と共に談笑している伊藤。

 

ハルビン駅午前6時55分、事件現場となるプラットホームに伊能が到着。微妙に緑がかって雪もちらほら積もり実に寒そうな映像であるが、実は酷暑の中の撮影だったそうです(公式HPプロダクションノート参照)
10月だというのに寒さは凄まじいらしく、首を縮める伊能。
この時間(午前7時)、駅1階の喫茶店に安重根は来ていた。伊能もそこへ。
当時は日本の支配に反対する韓国人の暴動が各地で起きていた。まず考えられるのが、もう一人の狙撃者と安重根が仲間であるという可能性だった。
そしていきなり安重根の目前に堂々と座り、「仲間はどこだ」と伊能。
伊能が時空警察を名乗ると、安重根は「私が今から何をしようとしているか、知っているというのか」
伊能は問う。「何故、伊藤博文を?」
それに対して安は、伊藤博文は韓国併合を企む首謀者だと主張。「殺されて当然だ」龍馬のエピソードにも全く同じ台詞がありましたが、意図的なものなのでしょうか。

そして伊能を眺める安。「今の貴方は私にとって、これ以上ない予言者というわけだ」 安は伊能に、今日の自分がどうなるか教えるよう迫る。っていうか脅す(腕の中の銃口が伊能に!)
に対し、あくまで冷静に「未来を教えることは禁じられている」と伊能。銃口がこちらを向いていることを知っていながら黙って席を立つ。忠臣蔵の時と違って異様にノリ重い伊能サンです。今まで、あれだけ、散々、ある時はさりげなくある時は堂々とある時は遠慮がちにある時ははっきり歴史変えてまでやってきた癖に今更何を(以下略)

 

安重根はもう一人の狙撃者の存在を知らない、ということは判明した。伊能は2階の食堂へと向かう。室田の証言によれば、もう一人の狙撃者がいた部屋だ。今は準備中で誰もいない、真っ暗な食堂内を見回る伊能。
窓の外は既に夜が明け始めている。

 

そして午前9:00。雪の中のプラットホームへ出向く安重根。事件まであと30分。2階食堂の窓から見守る伊能に緊張が走る。
日の丸がはためき歓声が沸き起こる中、伊藤を乗せた列車が到着する。
9:13……9:20……そして9:30まであと5分。伊能のいる食堂=第2の狙撃者のいる筈の場所にはまだ誰も来ない。
9:25。安重根が動いた。伊藤博文がタラップから降りる。

 

「殺されて当然だ」安重根の中で響く言葉。

 

未だ現れない狙撃者を追って、伊能は2階からプラットホームへと走る。室田の証言が間違っていたのか? 焦りまくる伊能をふと見送る少女(彼女は後の重要な証言者となる)。
そして安重根は拳銃を取り出し、伊藤博文に向けて発砲した。2発の弾丸を受け、倒れる博文。群衆の中、発砲を続けながらロシア兵に取り押さえられる安。
駆け寄った室田の手にも銃弾が! 室田が顔を上げる、その視線の先─2階食堂─には確かにもう一人の狙撃者がいた。そこへ駆けつける伊能。素早く顔を上げた彼も確かに、その場から姿を消そうとする狙撃者を見た。
大混乱の中、2階へ再び駆け上がる伊能。拳銃を構え臨戦態勢オッケー状態で部屋へ突入!!
しかし、既に部屋の中に人の姿はなかった。寒空の下、安重根の「韓国万歳!」の絶叫が響く──

 

事件直後、伊能は落ち込む室田のもとへ。確かに室田は、2階の窓の狙撃者を見ていた。東洋人のようだった、と室田。
伊能は再会を約束し、「その時に、貴方の身に起こったことを教えてください」と頼む。

 

10月30日。ハルビンの日本領事館では、逮捕された安重根の取調べが始まった。
伊藤博文は国の主権を奪い、軍隊を解散させ、鉄道・鉱山を略奪し、邸宅・田畑・先祖の墓地まで徴収したと安重根は主張。「我ら韓国国民の受けた屈辱が分かるか!?」と安。じっと様子を見守る伊能。
そこへ韓国駐箚軍参謀長・明石元二郎が現れる。やたらと響くステッキの音。
「伊藤博文は韓国併合を企む首謀者だ。我が祖国の独立を守るため、我々は決して手を緩めることはない」と安の主張が続く中、明石は隅にいる伊能に気づく。明石は、伊能が手帳も見せないうちに時空警察であることを見破りその目的を質す。正直に答える伊能。展開・演出からして、どうやらこの軍人が黒幕っぽいですね。

 

11月1日・目撃証人訊問。事件当時、伊能を見たあの少女・稲田ハルが呼び出されていた。彼女によれば、中折帽をかぶって、黒い外套を着た男がロシアの将校と話していたという。そして男は、事件直前に姿を消した──
韓国人かと訊かれ、はっきり日本人だと答えるハル。傍で聞いていた伊能は驚愕するが、明石が割って入った。何故日本人と分かったか、との明石の問いに、「雰囲気で分かる」とハルは答える。ステッキを大仰に鳴らして彼女をけん制しつつ、「お嬢さん。あまりいい加減なことを言ってると、面倒なことになるよ」と明石。そして、彼女が見たのは安重根だと決めつける。実に分かりやすい悪役だぁ……


11月3日。安重根の身柄は、日本の統治下にある関東都督府監獄署(旅順監獄)に移された。そして伊能も人力車に乗って安重根のもとへ(<本エピソード唯一のヘンな画?)。そこには室田義文もいた。さらに、伊能を胡散臭げに陰から監視する明石。
室田と再会し、警察の取調べについて尋ねる伊能。ところが、室田の話は警察には全く取り合ってもらえなかった、という。しかも、伊藤博文の検死では、銃弾を取り出そうともせずそのまま傷を縫い合わせたらしい。証拠が隠されていることを伊能は確信する。
犯人が日本人である可能性を指摘する伊能に、室田は「ありえない事ではない」と答えた。

伊藤博文はそれまでにも、何度か命を狙われていた。しかも最近では、韓国併合を進める者たちから脅迫を受けていたという。
伊藤博文が、韓国併合を進めていたのでは?という伊能の言葉を室田は否定する。将来的にはドイツの連合国家のように、日韓を一つにすることを考えてはいたが、現時点では韓国の独立を維持したまま、近代化を進めるべきだというのが伊藤の考えだった。
韓国併合をすすめているのは、外務省の強硬派、そして軍部。
室田は言う。「伊能さん。恐ろしい事だが、貴方の推理は正しいかも知れない」


そして室田は、外務省からの手紙を差し出した(12月3日・外務省電報)。その内容を見て伊能は愕然。日本の外務省は一日も早く安重根を死刑にするよう、裁判所に通達を送っていたのである。
自分の話が取り上げられるかどうか分からない、と室田。「私なりに証拠を探して、残すようにします」
いぶかしむ伊能に、さらに室田は言った。「この事件の裏には、きっととてつもなく大きな力が動いている。どうか、真実を明らかにして下さい」
伊能の手をしっかりと握る室田。

 

所は戻ってはぁーやっと来たよ現代時空班。伊能からの電話を取っている山神。事件の狙撃者は日本人で、その隠ぺい工作を日本軍が行なったのか?
そしてその横から来ました広瀬さん! 今回は事件が陰謀がらみということもあってか、前回の忠臣蔵の時の如く雲隠れすることなく積極的に伊能に協力しております。明石元二郎の過去を洗っていた広瀬さん、どうやら明石が日露戦争で暗躍したスパイであることを突き止めたらしい。
さらに時澤が走りこんできた。室田の残した証拠品のデータが見つかったそうだ。
時澤は急いで時空パソコンを動かし(part3から登場したこのパソコン、どうやら時空パソコンと呼称するらしい。時空携帯と同様である)、データを送信開始! 風間が急かす。「早くね!」
そして広瀬サンも伊能を心配してるのかどうなのか、「急げよ」などとぶっきらぼうに時澤に声をかけます。トロいという設定の時澤巡査ですが、情報処理エキスパートの真田がいない今こんなに急かされて大丈夫なのか? と思ってたら

 

情報処理の専門家真田の軽く10倍ぐらいのスピードでキー打ちまくる時澤たんに乾杯。

 

こんな事に突っ込んでいる暇はなかった。入力中に何と、銃声が響く! べらぼうに驚いて顔を上げる時澤、衝撃の走る時空班!
その中でも、一見ただ一人落ち着いてるように見えるけど実は一番動揺してそうな広瀬サンが実に良い感じです。part3でも思ったけど、恵さん本当に横顔の演技上手いよなぁ……

 

夜の旅順にて時空班への電話中、謎の狙撃者に狙われた伊能。素早くかわして身を隠し拳銃を取り出し、さぁ時空警察初とも言えそうな銃撃戦開始だ! 向かいの建物へ駆け出す伊能、それを狙い襲撃者の弾丸が伊能を襲う! 1発、2発、3発、残念全てはずれ!! 流石は伊能サン、流石は主人公! ちょっとは流血してくれよ3発目あたり少々よろけてたから期待したのにそして身を隠す伊能、それを眼で追う襲撃者! しかし2階から身を乗り出した襲撃者は帽子を落としてしまう。どうにも青臭いアサシンだなぁと思っていたらあっさりと背後を伊能に取られる。あーあこれで終了かよアクションシーン電話口の向こうで一番の大声で叫びまくる広瀬サンとか見たかったなぁ……

そして伊能に追いつめられた襲撃犯は正体を現した。が、それはなんと、まだ年若い青年。伊能は「お前が、伊藤博文を…」などと問い詰めるが、彼は答えず、「大日本帝国、万歳!」と叫んで自らの銃で自殺する。伊能は慌てて制止するが間に合わなかった。


「何故だ。何故そんなに簡単に命を捨てる……?」

 

……

 


………

 


…………銃口を自らに向けた時点で止めろなどなど、いつもどおり山の如くツッコミが胸に積もり積もっておるんですが、

それにしても広瀬VS天狗といい、山神と龍馬とおりょうの件といい、「何故だ。何故そんなに簡単に、歴史を変える……??」

 

そして伊能は明石のもとへ、さぁ悪の大ボスとの一騎打ち対決!!(ヤケ)
「明石少将。狙撃犯はもう一人います! その証拠を貴方は、実に見事に隠ぺいした」
しかし、明石はミスを犯した、と伊能。伊藤博文暗殺といえば大事件、しかしそれにしては残された証拠が少なすぎる。
遺体から弾丸を取り出さなかったのは、都合の悪い事実を隠すためだと伊能は主張。それに対し明石は、日本の侍にとって遺体にメスを入れられることは屈辱でしかない、と言い放つ。
もう一人の狙撃犯のいた証拠を示せと迫る明石に、伊能は室田の残したデータを突き出した。

室田は、事件当日伊藤博文が着用していた肌着を、密かに持ち出していたのだ(山口県立山口博物館蔵)。昭和35年の調査で、肌着に残された銃弾の痕は、右脇に2つと背中に1つと判明している。背中に命中した弾丸は伊藤博文より高い位置、つまり2階の食堂から撃たれている。
要するに、狙撃者はもう一人いたのだ。
そしてその狙撃者をハルビンまで送り込んだのは、かつて天才的スパイと呼ばれた明石だ。しかし真の黒幕はその背後にある、大日本帝国政府。今の政府の中心は総理大臣桂太郎(陸軍大将)、元老山縣有朋(元帥陸軍大将)、陸軍大臣寺内正毅(元帥陸軍大将)など、陸軍の軍人で牛耳られていた。軍部は韓国併合に慎重だった伊藤博文と真っ向から対立していた。

 

そんな伊能の言葉を明石は例のステッキ叩きでけん制する。「確かに私の任務は、歴史を裏で動かすことだ。何の為か分かるか?
日本の為だ。全て、日本の未来の為だ!!」
そして、伊能の前から立ち去る明石。

 

1910年2月14日、安重根に死刑判決が下った。わずか1週間の裁判だった。
そして3月26日。処刑直前の安重根のもとに、伊能が控えていた。

 

夕陽の中の現代時空班。小谷巡査が古めかしい電波受信機?をいじると、会議室のスピーカーから安重根と伊能の会話が雑音混じりで流れ始める。顔を上げる時空班の面々。
「韓国と日本、そして清国は手を取り合うべき兄弟だ……なのに今、日本がやろうとしていることは間違っている」

 

その安重根の言葉をじっと聞いている伊能。
そして安は伊能に尋ねる。「私の祖国は、韓国の独立は守られるのか?」
逡巡する伊能に、安はさらに「教えてもらっても、私の運命は変わらない筈だ」

 

現代時空班。「伊能さん、言っちゃダメですよ」と思わず風間。何となくその風間を見上げる時澤。やはり信長のことを二人は思い出しているのでしょうか。山神警部補もじっと状況を見守る。そしてスピーカーから出てきた言葉は
「未来のことは、教えられない規則になっています」

アンタあれだけ散々時にはさりげなく時には堂々と時にはんなこたぁこの際どうでもいいこの時注目すべきは断然、一番前まで身を乗り出して何とも複雑そうにため息の広瀬サンだ!!

やはりpart3の件を思い出してしまっているのでしょうか……
自分がどうしても踏み切れない時空法違反、それを敢えて伊能さんにやってほしいという気持ちも広瀬さんにはありそうで、その反面、当然そんな事はしてほしくない気持ちも生真面目な広瀬さんにはある。そんな気持ちがごちゃまぜになって広瀬さんは思わずあそこまで身を乗り出してしまい、そしてそこに来た伊能さんの言葉で、期待を裏切られてがっかりしたような、でも何事も起こらずほっとしたようなその両方が混じったため息と私は解釈いたしましたがどうでしょうか。
あああやっぱりpart5出てほしいよう広瀬サン! そして今度こそ伊能サンと大激突&和解を頼むよ!!

 

「伊能さん! お願いだ。韓国の独立は守られるのか!? 私がやった事は、意味があったのか!?」
一旦黙った伊能にさらに懇願する安。「死ぬ前にそれだけは……それだけは、聞かせてくれ!」
ここまで訴えられては、伊能ももう黙っているわけにはいかなかった。視線をそらしつつ、
「今年、もうすぐ日本は、韓国を併合します」

 

いやー見てみたかったなぁここの広瀬サンの表情&時空班の騒ぎ。

 

安重根は絶叫する。衝撃のあまり、伊能の腕をものっすごく強烈に握りしめている安。
あまりの未来に震えつづける彼に、伊能は言った。「これから、貴方の民族は苦難の道を歩むことになります。でも貴方の想いは、無駄にはなりません。
貴方の民族は立ち上がり、復活します」
その言葉で、安はようやく落ち着きを取り戻した。そして、扉が開かれる。

 

「信じて、いいんだな……?」
「はい。貴方の願いは、必ず叶えられます。……必ず」
独房を出た安重根と伊能。そして安は最後に微笑み、伊能に韓国語で「ありがとう」と言葉を残した。

 

 

死刑台の安重根。

 
──死刑を執行する。何か遺言はあるか
「東洋平和万歳を、三唱したい」
──それは許されない

 

安の首にロープがかけられる。

 

──最後に祈りを捧げたいなら、許す

 

ゆっくりと眼を閉じる安重根。
同じく、独房前で眼を閉じる伊能。

 

 

夕陽差し込む時空班会議室内に、処刑の音が響く。
身を乗り出したままの広瀬、びくりと肩をひきつらせる風間、じっと立ち尽くしている時澤と山神。
じっと前を見据える北条管理官。

 

残響が途絶え、いつものパトカーのサイレン音がやがて戻り始める。
……この時ようやく身を起こした広瀬サンの表情が実にイイ。しかも若干着衣が乱れているのがまた(以下略)

 

そして、気を取り直した小谷巡査が北条管理官に向き直る。
「管理官。伊能警部の発言は、時空捜査法11条・未来に関する発言の禁止に抵触します。
記録しますか?」

 

こうやって書いてると思わず続けて

>はい
  いいえ

などと書きたくなってしまうこの台詞。前回今回と小谷サンはオイシイところを持っていきます。次は時空捜査に直接参加しちゃったりするんだろうか?
しかし北条管理官は「その必要はない」と返答。
……つーか、広瀬サン茫然としすぎな気がするんですが?

 

そして管理官は捜査終了、及び解散を宣言。
やっちゃったよーという感じで突っ立ったままの広瀬、一礼する風間、じっと唇をかむ時澤、涙を隠す山神。それぞれの反応がしっかりと描かれている点もまたイイ。
そして例の時空警察のテーマが流れ始めても広瀬さんはしばらく立ち尽くしているワケですが、やがてまたポケットに手を突っ込んで黒板の前に戻る。伊能さんの捜査結果をもう一度再検討しようというのでしょうか。あああああああやっぱりどうにかして出てほしいようpart5!! 
風間のようにすぐには礼を出来なかった時澤も深く一礼して下がり、風間と一緒に時空パソコンを眺めているあたりもまた。

 

誰もいなくなった独房をじっと見つめる伊能。
安重根は獄中で、一冊の本の執筆を続けていた。それが「東洋平和論」。安はその中で、自分の目指す東洋の姿を描こうとしていた。だが、その完成を待たずして死刑は執行された。

 

1910年8月29日、韓国併合。
韓国が再び独立を果たすのは、35年後──太平洋戦争の終結によってである。
そして、誰もいない廊下を歩いていく伊能──

 

 

……今テロップ見て分かったんですが、ナレーションは前回とは違う方でした。前回と声は似てるけど落ち着いているなぁと思っていたら。

 

で、「時空警察捜査一課part4・捜査終了」「2005年正月・part5決定!」
なる終幕。しかし今回はそれでは終わらず、最後の最後で最初のテロップが念を押すがごとくもう一度出ました。
つまり、「この番組はすべて事実に基づいた歴史推理ドラマである」再びというワケ。

 

最終エピソードとこのテロップとの関わりについては某ちゃんねるの方々に丸投げさせて頂きますが、
天狗出てきたり天狗消えたり警察手帳がワープしたり美女が出たり消えたり果ては首が空飛んだりも全部「事実に基づいた歴史推理ドラマ」なんですか?

 

 



part4全体の感想としては、どのエピソードもドラマとしてはきちんとまとまっており、part3で相当改悪された各捜査官の性格がかなりpart2に近い段階まで戻っていたのも良かった。しかもpart3で唯一性格良くなった風間はそのままの優等生(今回でボケボケ属性がつけられた気がしないでもないが)
歴史検証番組という観点から見れば今回ばかりはかなり大きな疑問符をつけざるを得ないが(特に安倍晴明)

 

どのエピソードにもそれぞれ穴やらアラやら難やらがかなり散見され、手放しで褒めるというワケにいきませんがそれでも少なくとも、去年の某飛行船墜落よりは遥かにマシだ!!
アクションが寸止めされなかったってのも実に嬉しい。その代わり、どれもこれもえらく話から浮いてる&必然性ナッシングなアクションシーンになっていたのは大いに気になったが、まぁいいや!!

 

最終エピソードに関してですが、ドラマとしてはかなり良く出来ていると思いました。三億円事件には遥か及ばずとはいえ、part3以降では1、2を争う出来だったのでは?
しかし某匿名掲示板や公式BBSが全く、本当に、事前の予測と寸分違わぬ展開で荒れまくっていたのには笑ったなぁ。どうしたらあそこまで熱くなれるんだか……素直にドラマに感動できる心を持ちましょう♪
伊藤博文レビューするにあたっても多少怖かったので出来うる限り私情挟まずに(広瀬サン関連以外)書いてみましたんですが、どんなもんでしょうか……
 


とにかくとにかく個人的には当然part4は

 

広瀬巡査部長様、大復活万歳!! アクションシーン万歳!! 名誉挽回汚名返上万歳!!!ヽ(*´∀`)ノ
 


これに尽きます。おめでとうおめでとうありがとうありがとう(つ∀;)
なに、視聴率9.8%? 裏が陰陽師なのによくやった方だと思いますが? 私はpart2以下を覚悟してましたよ!!
つか、絶対前回(part3)の評価の裏返しだと思うなぁ……

 

 

 

 

 

それでは、part5でまたレビューを書けることを願って。
え、広瀬巡査部長に万一のことがあった場合レビューはどうするか? その場合は勘弁してください精神的に絶対不可能だ!!!

 

 

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