時空警察捜査一課・part5
〜主役不在!? 涙と暴走の史上最強コント〜

 

まず始めに、私は謝罪しなければいけません。
part3から今まで、私はここで時空警察のドラマの構成だのつくりだの広瀬様萌えだのなんだのとくだらんこといらんことを書き綴りまくってましたが、そういうものが全て凡人の勝手な落書きにすぎなかったことを、今回で思い知らされました。
ごめんなさい。完全に、舐めきっておりました。
時空警察などというとんでもない設定のドラマを生み出した方々のすさまじき脳みそを。

 

どうでもいいことですが時空警察見た直後の私の会社での自分との戦いは大変なもので、
part3直後>鬱状態どん底の自分を必死で引き上げる戦い
part4直後>広瀬さん思い出してニヤつきまくりたいのを必死で押さえる戦い

そして今回は、場面場面思い出してヒステリックな大爆笑が飛び出しそうになるのを必死で押さえこむ戦いです(現在も継続中)

 

放送前、予告スポットが少ないだの視聴率が心配だの広瀬さんの出番はだの、それこそ素人で凡人なことばっかり対策ページで書いていて「外野なんか気にせず楽しめればいいや」と開き直りながらも外野心配しまくっておりました(勿論、放送後は完全にどうでもよくなってましたが)
キャラも歴史検証もヘリもドラマ自体も飛んでいる、part2の三億円事件が同一の番組だとは最早信じられない、凄まじき伝説番組が始まるとも知らず、私は「実況スレどのくらいいくかなぁ〜昨日の冬の運動会が3時間で3スレだったから、もうちょっと多めに見積もっても6スレぐらいかな? 裏のドラマもあるし〜♪」などと呑気にパソコンいじっておりました。
え、実際の実況スレはいくつぐらいだったかって? メインのものだけで14スレいってました。

 

 

さて、「楽しめればいーや」などと呑気に構えてたけど何だか奇妙な予感でザワザワが止まらなかったところへやってきました2005年1月5日午後9時。例のテロップ「この番組は全て事実に基づいた歴史推理ドラマである」と共に、時空警察part5スタート!
今回ばかりはものっすごい疑問だ。このテロップ。

 

今回はいきなり時空移動後から始まりました。1594年(文禄三年)大坂、桃山文化の華やぐ時代。町人たちが新年の祝い?で大勢踊っている中来た、伊能さんのナレーション!「俺の名前は伊能恭介。歴史の闇に葬られた真実を、タイムスリップして捜査する──それが我々、時空警察の任務だ」
ずいぶんと仰々しく自己紹介しており今後の大いなる活躍が期待された伊能さんですが、今回は(以下略)

そして豊臣秀吉に会う為、踊る町人の中を進んでくるトレンチコートの伊能さん。時空警察ではおなじみの画ですが、初見の人はいきなりのこの画に「???!!???」だったのでは。
しかし最初のこのシーン、というかpart5ではずっとそうだったのですが、画面に全く手が加えられていない! part4じゃちゃんと時空移動後でフィルム風の画面になっていたのに! またも、またしても水戸黄門の撮りに間違って入り込んだ探偵ドラマの人になってるよ伊能さん!!
悪夢のpart3再び?と思わず身構えた一瞬でした。伊能ファンの方々にしてみれば恐らく正真正銘の悪夢だったと思いますが。

 

秀吉といえば、足軽から一気に成り上がり、戦国の世の中を治めた人物だ。天正長小判、金小札色々威二枚胴具足など、豊富な秀吉の資産が紹介される。しかし、その莫大な資産が秀吉の死後、歴史から忽然と消えてしまっているという──これは一体何故なのか? って、家康が淀殿に太閤を祭る神社仏閣を大量に造らせて遺産を消費させたってのは違うのか?
そして舞台は大坂城へ。ここで伊能は秀吉本人から、とんでもない話を聞くことになる。つーか、時空会議室はまだか? 広瀬さんはまだか? OPは? ……などと呑気に考えてましたね。この時は。

 

大坂城にて、今回のキーアイテムとなる金の千成瓢箪を見上げる伊能。そしてその後ろには──加トちゃん秀吉!!
「7億5千万両。この城の、至るところに隠してある。これだけの黄金があれば、秀頼も安泰じゃ」
「人の心は、金で買えると?」と伊能。家康に裏切られ諸大名にことごとく無視される秀頼の未来を暗示しているかのような台詞です。
「人は情けで動く。だが、情けだけでは駄目じゃ。最後は、金じゃな」
そして、妙にシリアスに続ける加トちゃん秀吉「これがわしの、しょしぇいぢゅちゅじゃ」

 

………まぁ、細かいことはあんまり気にしないで先を急ぎましょう♪
話題を変え、伊能は太閤成り上がりの逸話代表格ともいえる草履エピソードを持ち出す。しかし、草履と聞いても何故かとぼけた反応の秀吉。伊能も一瞬笑顔のまんま表情が凍ってます。
そして秀吉18歳、木下藤吉郎の頃の回想──って、その妙にコントじみた舞台とBGMはなんだ。ドリフか?
「へっくし!」と寒がりつつ登場する加トちゃん藤吉郎。織田信長の草履とりをしていた秀吉は、ある寒い日の朝、信長の草履を懐にいれ、暖めておいた。そしてこれをきっかけに秀吉は信長に気に入られ──
part4の信長がかなりカッコ良かっただけに、この信長は結構な違和感。ま、このシーンだけだから、いいか……

 

という秀吉の過去を伊能が説明しているにも関わらず、秀吉はとぼけ顔のまま。「ん? そうなっちゃってんの? わしの?」
伊能も思わずタメ口で「え、知らないの? 自分の話なのに」
「あれぇ〜? 誰か、つくったな? 後世ではそうなっちゃってんの?」

もうこの時点で「豊臣秀吉・成り上がり伝説はウソだった」で一本作れそうなんですが、今回に限ってはこんなものはまだまだジャブでした。
さらに伊能は、秀吉が30歳のころ、敵の前に一晩で城を築き上げ敵を仰天させたという墨俣一夜城の伝説を持ち出す。さすがにこれは秀吉も覚えていたが、これも実はウソで実際は4日かかったという。2140人の野武士をおだて、競わせ、褒める。口だけではダメ、最後は金で──
一夜城と言われているのは、秀吉自身が吹聴したから。「人は伝説が好きだからのぅ」
笑う秀吉に茫然としながら伊能「歴史は、権力者のものか……」

 

7億5千万両といえば、現代の金額で80兆円。それだけの財宝が何故か、使用された形跡もないまま「大いなる遺産」として歴史から消えている。この莫大な資産がのちに、全ての鍵を握ることになる──
そして、ここで始まる時空警察OP! そしてここで終了する伊能さんの出番!! 何故だあああーーーーーっっうわーん(つд;)

 

そして恒例のテーマ曲とともに、炎上する飛行船、叫ぶヒトラー、月面着陸、「歴史を疑え」の極太明朝体が来た! part4の映像も挟まれ、「あなたはこの歴史を信じられるか」の字幕が来て、小池栄子の悲鳴が何故か2回も挟まれ、さあ時空警察part5開始だ!
そして時澤の台詞! 「島原の乱はキリシタン一揆じゃない。豊臣復活を賭けた戦いだったんです!」
石川五右衛門の高笑い!
そして!
「緊急出動、願います」の山神警部補の言葉と共に現れる「最後の決戦が今、始まる」の明朝体!
え、え?と思ってる間もなく来た、時空エレベーターに殺到する機動隊。なななななんだコレ、なんだコレ? 今回どうなっちゃってんの? そしてそして、戦国時代の空を飛ぶヘリコプター!!! 予告見てない人は腰抜かしただろうなぁ。
そしてやっとのことで来ました、広瀬巡査部長の台詞! 「今回の国会放火事件の裏側には、間違いなくヒトラーの陰謀が隠されているはずなんです!」 戦場をガスマスク装備で走る山神&新人、いきなり「ハイルヒトラー!」のイッちゃった風間。
さらに恒例、捜査官紹介。伊能さんが、part3の画像だ……(つд;)
で、ちょっと意味深な上目遣いのpart5事実上主人公広瀬巡査部長堂々登場!! ……って、やっぱり忙しすぎなのか恵さん……part4から半年経ってないのに、かなり顔つきが疲れてるような……

何故か浴衣姿の時澤、街角から姿を現す風間ときて、時空捜査官じゃないので一人だけバックが黄色の南(川原亜矢子)。そして新人竹中に山(再放送の時は直ってるんだろうなオイ)、北条管理官。

 

そして堂々登場のタイトル「時空警察part5・頂上決戦スペシャル」!!!

……正確には「場外大乱闘スペシャル」でした。つーか、妙なサブタイトルつけるな。

 

 

 

1594年(文禄三年)・大坂──雷の夜。
秀吉の財宝を狙っていたのはまず、あの男──石川五右衛門だった。
天守閣に姿を現す五右衛門、それを大量の追っ手が追う! 「貴様らごときにつかまる石川五右衛門ではないわ!」
カッコ良く刀を構える五右衛門。あっというまに侍をバンバカ斬り倒していきます。
一方、豪華な金ぴかベッドの上で侍女をはべらている秀吉。しかしその思考は五右衛門にある模様。どうやら五右衛門は何度も大坂城を狙っているらしい。「必ず召し取れ!」と秀吉。
今回、最初にキャスト名スタッフ名が右下に仰々しく出てくるのは何なんだろう……

 

大泥棒・石川五右衛門は実在の人物。秀吉の命令で釜茹でになった逸話が記録に残っている。五右衛門風呂とかルパンとかがんばれゴエモンシリーズなどで今も民衆の人気者などということは今更言うまでもない。
不敵に微笑み、天守閣から飛び降りる五右衛門。素晴らしい早送り画像で屋根を突っ走ります。
そして、追っ手が分かれたところへいきなりやってきたスーツ姿のおチビさん時澤巡査! 「ついに石川五右衛門とご対面か〜」
その一方で囲まれている五右衛門。「瓦まで金で埋め尽くしやがって……」まさかその金の瓦がああなるとはこの時点で誰も予想なんぞ出来るわけがない。
「あやつこそが天下をとった、泥棒ではないか! 貴様の首はこの五右衛門様が、必ず頂くゥ!!」大音声でわめく五右衛門。そして侍どもの後ろに妙にワクワクしつつ控えるは時澤巡査!「やっぱり奴はただの泥棒じゃなかったんだ。秀吉を狙って、天下をひっくり返そうとしてたんだ!」
五右衛門が秀吉を狙う暗殺者だったということは「絵本太閤記」の記録にもある。

「貴様らごときつまらぬものを斬りたくないわ! それでもまだこの刃の、錆となりたいか!!」
明らかにルパンを意識してのこの台詞と共に、五右衛門は稲光の中に消える。あとに残されたのは灰のみ……
慌てて駆け出す侍どもと時澤巡査。誰も時澤さんに気づかないところに突っ込んではいけません。

 

ますます殺気だって五右衛門を探す侍たち。それを塀の後ろから覗きつつ時澤巡査、今更のように怯えております。
「ここは一旦、捜査会議室に戻るか…」わーいわーいやっと来るかな来るかな広瀬さん♪
そして時澤は時空エレベーターへ。伊能と携帯で話しながら乗り込む。が!
何と、閉まりかける扉に無理やり手をかける男が! それは勿論石川五右衛門!! 
あまりの展開にあんぐりと口を開けた時澤にあっというまに刀をつきつけ、時空エレベーターに乗り込んでしまう五右衛門。どうやら隠れ家か何かと勘違いしているらしい(当然だ)
携帯から異変を察知し叫ぶ伊能……って「どうした! 時澤?」じゃないよ伊能さん、すぐに出てきてくれよ! 貴方がいつもやってるのより遥かにタチ悪い時空法違反が今からさらにそこへ侍どもも殺到! どうすることも出来ないまま閉まる扉、わめく五右衛門、作動してしまう時空エレベーター!! 現れない伊能!! 「あ、ダメ、ダメ、あ、あ、ああああああ〜〜〜だめだってばあーあーあー〜〜〜(エコー)」な時澤巡査!!

 

この時点で、part2のようなドラマを期待するのは確実に無理となりました♪
2話それぞれ1時間って聞いた時は三億円事件再び? って思ったんだけどなぁ……

 

 

そして何も知らずに平和に新年を迎えている時空捜査会議室。思えばpart1の時と随分雰囲気変わったなぁ……あの、捜査官同士が今にもつかみ合いを始めかねないあの熱い雰囲気に妙に引き込まれたのに、今じゃ捜査官同士仲良く談笑したり焼き芋食べたりって小谷巡査あんたまで何だ新年だからってその着物は!! 前回あんなにシリアスだった貴方が、時空警察の隠れた良心とも言える貴方が、なんだそのはっちゃけたノリは!!

で、「あけましておめでとうございまーす♪」なオペレーター小谷巡査を満面の笑顔で出迎える、何故かここにいるタレント恵俊彰さん。えーと、広瀬さんは? 広瀬巡査部長ドコー?? 広瀬さんなら絶対この場面ポケットに手突っ込んでそっぽ向いて呆れかえりつつ、小声で挨拶だけは返しながら密かに鼻で笑ってるはずなのに何だその(妄想禁止)
「それでは2005年、最初の捜査会議を始める!」と宣言しかける北条管理官。しかし山神がそれを止める。「伊能警部と時澤は?」
「二人はまだ捜査中です」と、ようやっとのことで広瀬さんやっと登場♪ さっきの恵さんはこちらの気の迷いによる幻だったようです♪
だが、そこへ時澤が真っ青な顔で現れる。異様にショボクレた顔に気づいた風間が「時澤さん! どうしたんですか?」
ちゃんと時澤に敬語使ってるあたり安心しましたが妙な違和感も感じた一瞬でした。
しかしその時既に事態は、そんなことに構ってられない大変なことになっていた。

「つ、つ、連れてきちゃいました……」と泣きそうな時澤。後ろから時澤を羽交い絞めにしつつ一気に捜査会議室まで乗り込んでくる五右衛門!!
この異常事態に、広瀬さんいきなり拳銃出して臨戦態勢いつでもぶっ放しオッケーです(よく見たら他の方々数名も) part4のプロダクションノートや本編見ても思いましたが広瀬さんって意外と血気盛んだなぁ……ってか、あんたら何やってんだ!! 北条管理官が「石川五右衛門!?」とはっきり言ってるのに拳銃下げないし! ここで五右衛門に発砲したら歴史がそんな細かいことpart5で言ったところで無駄だったんですが。

 

そして、無駄に派手な大立ち回りを演じた挙句いつの間にやら椅子で手錠をかけられている五右衛門。「…というわけで、秀吉の命を狙っていたのが、この石川五右衛門だと分かったんです」と時澤。
「だからって五右衛門を現代に連れてきてどうするのよ!」と、いきなりタメ口に戻っている風間。さらに広瀬さんも妙に軽いノリで「そーだよお前、早く元の時代に戻さないと大変なことになるぞ」………part4で、伊能が未来ばらしただけであんだけ動揺しまくっていた御方と同一人物とは思えない口調でこの後の行動見てしまうとこんなこと全く気にならなくなってしまうんですが。

 

そんなやりとりの間、黒板に張り出された自分の記録を見ている五右衛門……「これはワシのことか」
慌てて五右衛門を押さえ目隠しをさせる捜査官たち。「見ちゃダメ! 未来を知ってはダメなのっ」
……手錠で捕まえた時点でやっとけと突っ込む間もなく、そこに電話が。そして北条管理官までやたら軽いノリで「すぐに五右衛門を隠せ! どこでもいいから早くやれ」
この一言で、捜査官たちはさらに大慌てで五右衛門を引っ張っていく。「奥のロッカーロッカーロッカー!」大声で連呼する広瀬さんがなかなかにいい感じです。そして「何だよお前のせいでよ……何でこんな」などとぶつくさぶつくさ広瀬さんが時澤に文句言ってたら、そこへ見知らぬハイヒール姿の女性登場!!

 

風間:「何、この人?」
広瀬:「きれいな人だね」(涼しい顔)
風間:怒って広瀬をどつく

 

……私なんぞを釣って一体何の得があるのかと脚本今野氏を問い詰めたい気分で一杯ですが、まぁ先を急ぎましょう♪
北条管理官の前に堂々と立ったその女性は、文部科学省教科書企画課の南響子(川原亜矢子)。
「我が文部科学省は、皆さん時空警察が歴史をいじくりまわすので、大変迷惑しております!」
この言葉に大変むかついている風間、その横でほうほうと納得顔で聞いている広瀬さん。part2で、上からちょっかいかけられ激昂して机ぶったたいた広瀬様は何処へ……

時空警察の存在意義っていうのは正しい歴史の教科書を作るというところにあって、その為文部科学省とも協力関係にある、と設定にはあります。そもそも、元は警察という形ではなく文部省の中に時空班の元となる「時空歴史審議会」があったが、事件性や刑事捜査の性格が強いために警察内部で警察機構の一部として時空警察は正式に設立されることになった……らしいのだが、今そんな細かい設定は当然微塵も出てこない。

「歴史の教科書は正しいのです! 教科書をこれ以上冒涜することは、この南響子が許しません!!」
歴史教科書をこれ見よがしに取り出し、はりきる南。
結論から言わせていただくと、貴方が来た今回のpart5が最も冒涜されておりました。

北条管理官の抗議も全く聞いていない南、強引に「皆さんの行動を監視するために、今回の捜査に私も同行いたします」
当然、全員が総立ちして猛抗議。「冗談じゃないわよ、私絶対ヤダからね!」と怒鳴る風間。その後ろで……

広瀬:「きれいな人だね」(一人にやつき笑い)


 

風間! もっときちんとどつけ! 捜査ファイルで頭ぶん殴ってバラスヴィダーヒ唱えて広瀬巡査部長様を覚醒させるんだーーーーーっっっ!!

 

そんなアホコントに全く構わず、不在の伊能の席に堂々と坐る南。そういえば、一番監視しなきゃならん人物はどっか逃げた模様ですね……
「さ〜て、今回のサザエさんは捜査は、何でしょうか〜?」と南は勝手に音頭を取る。そして北条管理官に呼ばれる時澤。
凄まじい展開の連続にかなりしどろもどろになりつつも時澤は報告を始める。「あ、あ、あの、僕が扱うのは、皆さんご存知の、島原の乱です!」

 

島原の乱。それは、徳川幕府ができて34年後・1637年(寛永十四年)に九州島原で起きたキリシタン一揆である。
当時農民を中心にキリスト教徒の多かったこの地は、幕府のキリシタン弾圧と厳しい納税に苦しんでいた。見せしめとしての迫害は、厳しさを増していく──さぁここで噂のアニメーション版時空警察、来ました!! 

 

……

 

………

 

(衝撃の瞬間をなるべく忠実に再現してみました↓)

 

 

 

 

 

………何だこのうちの子初めてのGIFアニメ挑戦しました♪みたいな絵はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!

(ちなみに四郎の後ろにある旗がワイパーのごとく回って画面転換する。キャプ画像は色々問題発生しそうなのでということで描いてみたんだが、今実際の画像見たらヘタするとこっちのほうがマシ

 

ヒンデンブルクの回想をキルビル並みの絵で♪週間ストーリーランドレベルはイヤよ♪広瀬さんのキャラデザはお目目キラキラは勘弁ね♪とかアホな妄想してた私を心の底から土下座させるこの絵、作画レベルもキャラデもクソもあったもんじゃねぇ。
子供にも歴史を楽しんでもらおうという配慮によるものらしいが、これでは多分確実に今の子はひく。
「そして遂に、民衆は立ち上がったのです。率いるは、天草四郎時貞。なんと、わずか16歳の総大将が、3万7千人の民衆を率いたのです」
明らかに2枚だけで口パクしてる天草四郎のしょーもないヘボン絵↑のおかげで明朝体が浮きまくりだよ……時澤さんのナレーションが全く頭に入ってこないよ……

 

 

凄まじきヘタレアニメが終了したところで気を取り直して先へ。
この一揆に対し、徳川幕府三代将軍家光は12万もの軍勢を動員した。天草四郎率いる民衆たちは4ヶ月戦い抜いたが全滅。その後幕府はキリスト教を禁じ、日本は鎖国へと入っていく──

「とまぁこの教科書には書かれていますが、元々この島原の乱は歴史の謎だらけ。ただのキリシタン一揆では、片付けられないんです」
と言い切る時澤に、南はいきなり机を叩いて怒り出す。「やっぱり時空警察の皆さんは、噂通りね!
で? こちらのおチビさんは、島原の乱をいったい何だったとおっしゃるんですかっ!!??」
時澤にぐいぐいと迫っていき部屋の隅まで追いつめる勢いの南、どうやら知らずに彼のスイッチを押してしまった模様。
「あ〜あ、言っちゃったよ……」って広瀬さん、被害をこうむったことがありますね?

「ち、チビって言った、コイツチビって言ったぁぁぁ!!!」

さぁ時澤巡査のカウントダウンが始まった! 身長を指摘された時の西園寺君のキレっぷりも結構なものでしたが、時澤さんはあれを上回る勢いです。「落ち着け時澤〜」山神さんの静止もあってか何とか時澤は口パクでの突っかかりにとどめておりますが、南は全く気づいていない。
そして山神警部補「南さん。我々は身体を張って、歴史の真実を捜査している。貴方にその覚悟はおありかな?」
これも南は鼻で笑い、「勿論♪」
そして形相を180度変えて目ぇ剥いて時澤に迫る!「で? お聞かせ願いましょうか、島原の乱がただのキリシタン一揆でないというなら、いったい何だったっていうんですか!!」
さぁさぁ来ましたよ時澤大爆発!! ブチキレ長台詞完全網羅、行くぞ!!!
「じゃあ言わせてもらいますけどね! 島原の乱が本当にキリシタンの一揆だとするならば、そこで命を落とした人たちは殉教者ということになります! しかし! バチカンのカトリック教会本部は島原の乱をキリシタンの殉教とは認めていない!! それに! 3万7千人の農民は飢饉で食糧がなくなって一揆を起こしたとこの教科書には書いてありますが、徳川12万の軍勢に対して4ヶ月も篭城して抵抗したんですよじゃあその食糧は! その軍資金はどこから出たっていうんですか!!だいたいね、十六歳で総大将になったこの!天草四郎という人物がそもそも何者なのか、貴方答えられますかっ、どーなんです!!!」

 

わずか30秒ちょっとでこの長台詞を一気に言い切るわ、南を逆に隅まで追いつめるわ、身振り手振りが別人だわ教科書やら黒板やら机やらぶっ叩くわ北条管理官の静止も聞かないわツバ飛ばしまくるわで、これ以上望めない見事なキレっぷり。「し〜らないっと……」などと頭かかえる広瀬さんに、その横で大拍手の風間。この拍手は時澤ファンの、いや視聴者全員の拍手だ! やっぱいいなぁ、時澤&風間……
かなり目がイッちゃって髪も乱れている時澤、そうかどっかの写真で今回も髪型なんかヘンだと思ってたら、この時キレたせいだったのか!!

時澤巡査のキレまくりの指摘のとおり、島原の乱は、謎に満ちた事件である。それは……
1.バチカンはキリシタンの戦いと認めていない。「切支丹殉教記」からは、何故か島原のキリシタンたちは除外されている。
2.軍資金の出所は? 貧困の末民衆が起こした戦であるにも関わらず、4ヶ月も篭城出来た食糧・資金は何処にあったのか?
3.何故、幕府は皆殺しを行なったのか? 日本史上最大の殺戮だと言われる島原の乱、この鎮圧に当たった徳川幕府は何故、3倍もの勢力で3万7千人の民衆を殺害したのか? 天草四郎に対し、何か特別な理由が幕府にあったのだろうか?

 

そこへ、いきなりロッカーがガタガタと鳴り出し、高笑いと共に飛び出してくる五右衛門!! そりゃそうだよなぁ、あんな手錠なんか五右衛門にかかったら……それに詰め込んどくのがあんな古いロッカーじゃなぁ。あーあこれで南がさらにブチキレ……とか思ってたら、
「ひ、秀吉じゃ!!」黒板の絵を見ていきなり展開まで飛ばす五右衛門。

「こやつは、にっくき豊臣秀吉じゃぁ!!」天草四郎の絵をぶっ叩く五右衛門!! 
騒然となる時空班。風間の指摘も聞かずに五右衛門は、こともあろうに南に「おぬし、この瓢箪が誰の馬印か、存じておるか」
天草四郎の絵にある瓢箪を指差す五右衛門、状況のよく分かってないらしい南は普通に「千成瓢箪と言えば豊臣秀吉、あったり前じゃない♪
……えっ!?」
ベタですがなかなかいい感じではあるなぁ川原亜矢子。それを見て密かにニヤーリと笑う時澤。
「千成瓢箪は豊臣秀吉の馬印。この馬印を掲げているのは、豊臣の人間を除いて誰もおらんのじゃ!!」

馬印とは、戦場で総大将の居場所を示す印のこと。戦国武将は信長も家康も全て、自分だけの馬印を持っていた。そして秀吉の馬印は瓢箪、天草四郎の馬印も同じく瓢箪。

最終的には時澤さんはこの結論を言いたかったようだ。「そう、豊臣秀吉と天草四郎は、同一人物だったのです!!」
いつも通り「えぇぇぇぇぇぇ!!??」の会議室だが、今回ばかりは視聴者も「エエエエエェェェェェェェェェ」だよ! 結果違ったし! 同一人物じゃないし!!

 

 

史上最悪の大虐殺 豊臣秀吉VS時空警察

 

 

……結論から言えば豊臣秀吉&時空警察VS徳川幕府だったわけだがまぁいいでしょう。

 

「時澤お前何言っちゃってんだよ、秀吉はな、島原の乱の40年前に死んでんだぞ!」広瀬さんのこの指摘はまともな人なら誰でも思いつきそうだが
「天草四郎は美少年、秀吉はサル顔よ!」……風間お前も何言っちゃってんだよと広瀬さんが突っ込みそうです。
「ところで……貴方は誰ですかぁ?」さっきの怒り顔とは随分と違うとぼけた調子で南が今更五右衛門に聞く。
「ワシか。ワシは石川五右衛門じゃ!!」慌てる時澤も全く無視して堂々と名乗っちゃう五右衛門もすごいが
「あー、釜茹でにされた泥棒ね♪ 教科書には出てこないわ〜♪」 載ってなければ現代に連れてきてもいいのか南。
ブチキレモード解除になった時澤が後ろで慌てふためきまくり。釜茹でと聞いて今度は五右衛門がブチキレかかりまたしても時空班は大騒ぎに。

 

 

……今、自分でここまで書いていたもの冷静に読み直してみて、何書いてんだ私という気分になってきましたのですがかなりここまでストーリーに忠実にレビューしております。今までになく忠実に。

 


教科書に載ってさえいなければ何やってもいいというのか、南は目の前での五右衛門大暴れにも関わらずやたら調子よく続ける。「秀吉につかまって、子供もろとも処刑されるの。ご愁傷様♪」(五右衛門に向かって手合わせつつ)
……何でしょう、このヒトは…………ってか思いっきり未来言っちゃったよ!!! 分かった、彼女はきっと五右衛門をコスプレした変態と思いこんでるだけだ、だってそうだよ普通そう思うよ!! こんな状況普通の脳みそは普通の精神は許容しないんだ、だから南たんは南たんはなぁぁぁぁあああああtt(錯乱)

 

子供のことまで言われ当然さらにキレる五右衛門、大混乱に陥る時空班。
「おいみんな! 静かに静かに」ってそれどころじゃないって北条さん!! 過去の人物に未来を教えてはいけないって、part4であれだけ伊能さんが苦悩してpart3でも広瀬さんや山神さんがあれだけ先行きましょう♪

「太閤秀吉は元旦生まれだ。新年にはふさわしいだろうな」
さすがは時空警察を率いる大人物というべきかそれともボケがきているのか、何故か余裕ぶっかましている北条管理官。石川五右衛門を元の時代に戻し、さらに秀吉に会って天草四郎との関係を調べるよう広瀬に命ずる。思いがけずここで広瀬巡査部長出動来ました!! 伝説への第1歩が始まった!!
そしてさらに時澤に、島原の乱の捜査を許可する北条管理官。……やっぱり丹波さん、滑舌が少し……いつもの、判子押す動作もちょっと心なしか……まぁ先を急ぎましょう。
例のBGMが来て、着物来たままの小谷巡査がいつも通りに入力を開始! スタートから15分以上、ようやく時空エレベーター起動!
1637年10月島原・原城へと時澤と南がタイムスリップ!

堂々と時空エレベーターに乗り込んでいく時澤、に対し、吹き上がる煙に尋常でない悲鳴あげてビビる南。エレベーター内でもどうも二人の間にはビリビリした空気が漂う。それにしても予想はしていたがすごい身長差だ…

 

二人が着いたのは、もののけ姫のタタラ場を連想させる、400年前の島原・原城。
男たちは戦闘訓練を行い、女性や子供たちは炊き出し。戦争前ではありますが平和な雰囲気が漂っております。農民や漁師、女性に子供。とてもいくさをする相手ではない。
そして時澤と南は早速聞き込みを開始。十字架を首から下げた少女に天草四郎のことを尋ねる。………って、あれ、時空警察手帳は? というか、南は時空警察ではないのに大丈夫なのか?

少女によれば、天草四郎は高貴な家の出ということだが、人々は天から降りてきた神の子だと信じているという。四郎は目や脚の治療において奇跡を行なったそうだ。……結局この点については何の説明も資料提示もなかったなぁ。

そこへ四郎が戻ってくる。千成瓢箪を掲げ、村人に慕われつつ悠然と闊歩する四郎、演じるは前回の花山法皇役須賀貴匠氏だ!
……って、化粧濃いなぁ……

 

「素敵な御方……」などと四郎を見てうっとりしてる南、それを見て思いっきり顔をしかめてます時澤さん。やっぱり小芝居細かい演技ウマイなぁ〜
南、気を取り直して「これで、(天草四郎が)秀吉でないことははっきりしました」そりゃそんな事最初からはっきりしてるが、この時点でそう主張する根拠はなんだ?
「だいたい時代が違うのよ、小学校からやり直しなさい」明らかに時澤をバカにしながらのたまう南。そういえばpart1じゃ伊能さんが広瀬さんに「警察学校からやり直せ!」と激怒していたなぁ……あの時の緊張感が懐かしい。

しかし、秀吉のトレードマークである瓢箪の馬印はきっちりと四郎の後ろに掲げられている。南もこれにはしぶしぶながら賛同せざるを得ない。
そして場所は四郎の居城、原城へ。いよいよ天草四郎と時空警察の対面だ!
何ゆえに千成瓢箪の馬印を掲げているのか、時澤は四郎に尋ねる。だが四郎は「徳川方は間もなくこの城を包囲し、戦いが始まる。その時、全ては明らかになるはずです」
さらに南が秀吉との関係を訊くが、これも四郎は「徳川幕府にお聞きください」とかわす。
何気にのらりくらりと聞き込みから逃げている四郎に、時澤はさらに軍資金の出所を尋ねるがこれも、四郎は安っぽい後光浴びつつ手組み合わせて「ゼウスの……お力でしょうか♪」

 

どうしてこの人物に人々がついていったのかこの描写ではかなり謎なんですが、聞き込みを終えた南はヨン様を間近で見たおば様ばりにうっとりとしてやがりました。「見つめられると、ドキドキしちゃったな(はぁと)」
しかしすぐに気を取り直し「でもあんなに素敵な男性が、秀吉と関係あるわけないじゃない」……貴方の思考回路も風間と一緒か! イケメンがキモメンと繋がるのがそんなにイヤかぁぁぁぁぁ!! 

 

鍵は徳川幕府が握っている? 時澤と南は江戸城へ。
名君との誉れ高い徳川家光が何故、3万7千人の皆殺しを行なったのか?
「三代将軍家光といえばあの、徳川家康の孫。その政治手腕は、おじいちゃんの家康にもひけを取らない! 家康の墓としてあの日光東照宮があった……」などと、家康大好きの時澤さんははりきって話してますが南はそれを強引にさえぎり
「やはりポイントがずれています! 家光といえば1635年、鎖国令を発布。そして参勤交代など、封建制度を確立させ、徳川幕府300年の基盤を完成させた名将軍!」
ものすごい身長差を利用して時澤にほとんど90度上から迫る南。時澤の目の前にドアップになる瞳、唇、教科書!(違)
「山川の教科書の基本よ、これは。中学入試でも大事なところよ!」時澤の鼻をつつく南、それにしても首ひとつ分ぐらい違うなぁ……カメラさんが苦労したって話も分かるような。

そこへ家光登場。12万の軍勢を用意したという家臣に、「何人たりとも生かしてはならんのじゃ」と家光。
何ゆえにそこまでの大軍を率いて一揆鎮圧を図るのか? と手帳も見せずに迫る怪しいスーツ姿の時澤。家光は一瞬動揺するが、「いくさの大義が必要じゃな……」と、時澤たちを無視して去っていく。やはり秀吉と関係があるのか?

 

そして遂に広瀬さん出動来ました!! 五右衛門と共に時空エレベーターに乗り込む広瀬、part2ぶりの本編でのエレベーター搭乗シーンですよ! わーいわーい♪
……しかし「その頃」ってなんだ「その頃」って>ナレーション

五右衛門と一緒の時空エレベーター内の広瀬。二人が向かったのは、時澤と南がいる島原の乱の時代の43年前、1594年。秀吉全盛の時代だ。
広瀬さんに刀をしっかり預かられて神妙にしている五右衛門。南の言葉を非常に気にしている様子……って当然だ。
「わしは秀吉につかまり、釜茹でにされるのか」
勿論広瀬は答えることが出来ない。口ごもる広瀬にさらに五右衛門は「わしの子供は五郎市と言って、まだ六歳じゃ。むごすぎるではないか」
それでも勿論答えられない広瀬。とんでもないことしてくれた南さんですが、彼女のまき散らした種はこの後さらにとんでもない災難を呼び起こす!!

 

1594年の大坂・雷の夜に戻ってくる五右衛門と広瀬。「うわぁ〜ここであの人たちに絡まれたら面倒だなぁ〜」冒頭の、塀に隠れる時澤が再び登場、そしてそれをさらに物陰から隠れて見ている広瀬。
「私に出来ることはこれだけだ」と五右衛門の手錠を外す広瀬さん、さっきの「きれいな(以下略)」な広瀬とは別人です。あー良かったやっとpart4までの広瀬様が戻ってきた!!
「少しでも長く、子供といてやれ」この後の五右衛門の運命を思ってか、なんとも複雑な表情で広瀬は五右衛門を放す。「恩に着る」と五右衛門、あぁぁここだけ見たら結構いいシーンなのに! この後の展開知ってるとこのシーンお笑いにしかならないよ!!

 

そして広瀬は大坂城内へ。「さぁ〜て、天草四郎との関係を探りに、太閤秀吉様とお目どおり願うか♪」
………やたら軽いノリの広瀬ナレーションでどうしようかと思いましたがこんなものまだまだまだジャブでした。

広瀬が通されたのは黄金の茶室。全てが金で彩られた部屋に広瀬さんは

「うわぁ〜〜こりゃあ、すごぉい……へぇ〜〜〜」

あのすみません恵さん第三の目開いてもらえませんかとリアルで怒鳴りそうになったところ、「ま、センスがいいか悪いかは別だけど」

………どうも今回の広瀬巡査部長は恵さんに降りたり隠れたり忙しいようで。

 

やがて茶室に上機嫌の秀吉が現れる。「わしは、未来でもそんなに有名か?」
「も〜ちろんでございます、太閤秀吉殿♪ 立身出世の代表として、後世まで」part4まででは考えられぬ越後屋口調で秀吉と話す恵さん広瀬さんであります。ま、おそらく秀吉に探りを入れる為の広瀬さんなりの演技と考えることにしましょう♪

広瀬さんのお世辞でさらにご機嫌麗しゅうした秀吉は、黄金の茶室を自慢げに紹介。全てが金で造られた上に、移動も可能だというこの茶室、博多までそのままで移動させたこともあるらしい。
「どーじゃ。気に入ったか♪」
「も〜ちろんでございます、はい♪♪」(すんばらしい愛想笑い)
……ま、100%絶対に秀吉に探りを入れる為の広瀬さんなりの演技と私は信じ私が見たいのは時空警察であってコントじゃねぇ。

 

秀吉はその莫大な資産で、あらゆるものを金で埋め尽くしている(太閤分銅金・金の馬印など)。しかし、秀吉が最も大切にしていたのは、息子の秀頼だ。還暦を前にしてようやく生まれた跡継ぎである。
そして場面は幼い秀頼と秀吉のシーンへ。……って、あのー、淀殿は? 淀殿は完全スルーですか?

 

秀頼に口吸い(キス)までさせるほど秀頼を溺愛する加トちゃん秀吉。この時点で「秀頼」と呼ぶのはいいのかな……お拾っつー幼名があったはずだが……まぁドウデモイイカ
そんな秀吉を前にして広瀬は聞き込みを始める。九州の島原や天草との繋がりを聞く広瀬に秀吉は、島津など豊臣ゆかりの大名が多かったりキリシタンを追いやったりしたが、縁といってもその程度、と答える。さらに千成瓢箪を与えるということはあるか、との問いを秀吉は完全否定。千成瓢箪は豊臣だけのものだという。
「天草四郎と豊臣秀吉との接点……あるはずないか」チラチラと秀吉を見ながら考え込む広瀬。

 

秀頼は23歳の時、大坂夏の陣にて徳川家康に攻められ自害する。そこで豊臣家は滅亡。
天草四郎が歴史に登場するのは、それから22年後。同一人物だということだけは、常識的に考えてありえない。

 

そして夜。
か、管理官! 室井さん!! part4に引き続き、勤務中に酒くらってる広瀬巡査部長であります! しかも秀吉と一緒に談笑中! 完全に秀吉のご機嫌取りに成り下がってやがりまぁいれおういはえw(cool down)

太閤秀吉に関しては伝説やら噂やらが多く残されていると広瀬に聞いてもう大変な上機嫌の秀吉。尾張の国の中村の百姓だった、という太閤の噂を広瀬は確認するが、

秀吉:「ホントのところは、そんなところかなぁ〜??」
広瀬:「あっはっはっはっは(*´∀`)」

えー、今でも私は秀吉に探りを入れる為の広瀬さんなりの演技と信じ抜いpart2の広瀬様返せ戻せ戻してくれ。

 

秀吉のウソを幼い秀頼が指摘する。秀吉はそんな秀頼を諭しつつ、「わしはな、見ての通りの顔でなぁ……若い時には猿、年老いてからは禿ねずみなどと言われてなぁ。権威のないこと、おびただしかったんじゃ。
それでな、色々と偉そうな伝説を作らなければならなかったというわけじゃ。ま……許せ」
この秀吉の告白に心動かされたか、広瀬も改まって語りだす。

「太閤殿。私は今、とても不思議な気持ちです。
私は今まで、権力者や、歴史を支配してきたと言われる人たちと、数多く出会ってきました。でも……
貴方は、彼らとはちょっと違うんです。何ていうか……とても、身近に感じるというか……」

プロダクションノートにもあったこの台詞ですが、広瀬巡査部長の言葉というより時空班全員を代表する言葉という方が正しい気もする。私はてっきり伊能警部の台詞だとばかり思っていたが……なんか不器用なあたりは広瀬さんらしいといえばらしいが。
でも、秀吉と出会いその人格に触れたことで広瀬巡査部長の心もこの告白にあるように解きほぐされていったのだとすれば、笑顔の安売りも後の大暴走もある程度合点がいく。「きれいなひ(略)」だけは説明つかんが。
……しかし、いい場面なんだけどどうも恵さんの額のテカリが気になるなぁ。やはり忙しかったんでしょうか。

 

「わしはもう、何もいらん。この子(秀頼)に全てを残せれば……家康を筆頭に、きっと秀頼を盛り立ててくれるはずじゃ」
遊ぶ秀頼を眺めながら語る秀吉。その脳裏に浮かぶは、板東英二な家康の姿!
「秀頼をくれぐれも頼むぞ」という加トちゃん秀吉に対し、無茶苦茶に悪い笑顔でその言葉を受ける板東家康。ここだけ切り取ってみたらバカ殿コントにしか見えないなぁ〜などとこの時は考えてました。まさか全編がバ(以下略)

「この子だけが、わしの全てじゃ」と語る秀吉を、苦い表情で見つめる広瀬。五右衛門に秀吉と、息子絡みで最悪の未来が待ち受けている二人に連続して出会ってしまった広瀬巡査部長の心境は……と思っていたら、そこへ急報が。
「石川五右衛門、遂にひっとらえました!」
その報告に喜び勇んで秀頼を連れ出て行く秀吉。あーあ、昨日の夜広瀬さんが逃がしたばっかりなのに……案の定、ものすごい苦い顔で舌打ちする広瀬巡査部長であります。

 

そして秀吉の前に引きずり出された五右衛門。その様子を広瀬も見守る。
「この大泥棒めが」という秀吉に五右衛門は「わしが大泥棒なら、お主は天下を盗んだ大盗人の頭領ではないか! 禿ねずみ!!!」
この台詞には、余裕で笑っていた秀吉も急に顔色を変えた。どうやら「禿ねずみ」が加トちゃん秀吉のスイッチのようです。
「言わしておけば猪口才な! 一家もろとも、釜茹での刑にしてくれるわ!!」
「息子も一緒とは無体な!! うろwpろえ48gw○wlr!!!!」

そのやりとりを見ながら広瀬は自らに言い聞かせるように呟く。「俺には関係ないことだ…」
脳裏にはおそらくイレーネと飛行船と炎がぐーるぐーると回っていることだろうと思わ(妄想略)

 

しかしそう簡単に引き下がる五右衛門ではなかった。憎憎しげな笑いと共に五右衛門はさらに展開をぶっ飛ばす。「お主、豊臣家の栄華が永遠に続くと信じておろうが。
豊臣はお主の子、秀頼の時代で終わりじゃ!!」
取り合わない秀吉に、五右衛門はさらに! 「わしの懐に、予言の書が入っておる。貴様の未来も、ぜぇーんぶ書いてある。ざまみろ♪」
そして高笑いの五右衛門……まさか、まさか……

 

秀吉は顎で予言書とやらを取り出すよう命じる。侍が強引に五右衛門の懐から取り出したブツは、なんと! 山川の歴史教科書!!!!!
南ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!! この、教科書女ーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!! あんたが、あんたが教科書なんか持ってきたせいで、しかも島原捜査には持っていかなかったせいで、あんたの一番大事にしていた教科書が変わっちゃうよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!! 秀吉の未来が、家康の未来が、江戸の未来が未来が嗚呼嗚呼aaaああああああぁおぉぉぉあおあおお

 

 

当然広瀬さんも目剥いて飛び出そうとしますが侍に止められてます。つーか、刀預かるだけじゃなくてきちんと持ち物検査しようよ……天下の大泥棒様なんだから……

 

一方、1637年(寛永十四年)江戸。時澤巡査とトラブルメーカー南は広瀬のいる時代の43年後にいた。
江戸のとある茶屋でくつろいでいる時澤と南。……って呑気に団子食ってる場合じゃないですよ南さん! あんたのせいで、あんたが持ってきた教科書のせいで43年前が大変なことに!!
そうとは知らず時澤は島原の乱の謎を考え続ける。潤沢な軍資金、幕府の大虐殺、四郎と秀吉の関係……瓢箪の馬印は確かに四郎のもとにあった。
しかしその茶屋で時澤たちは、太閤ゆかりの人物が島原でいくさを起こすといういかにも時澤たちに聞かせたいように大声で話されている噂を耳にする。こんな話幕府に聞かれたらどうするんだろうか……
南は団子ほおばりつつ外へ飛び出す。「ありえないわよ! 豊臣家は23年前に滅亡しているはずよ、大坂夏の陣で! 豊臣家の血は絶えてるはずです!」
確かに豊臣家は秀吉の死後、天下を取った徳川家康によって1615年、大坂夏の陣によって完全に滅亡した。その時秀吉の息子秀頼は、大坂城内で自害したとされている。勿論、秀吉に秀頼のほかに息子が存在したという記録はない。豊臣家は滅亡したというのが通説だ──
part2での大坂城炎上の画像がここで使用されておりますが、どうせなら全ての画像をpart2レベルで撮影してほしいと思(愚痴につき略)

そこへ茶屋の客が割り込む。鹿児島の谷山・木下郷という村で、太閤ゆかりの人が現れたという噂があるらしい。
「木下ってまさか、秀吉の本名木下藤吉郎の木下じゃないでしょうね!」ものすごい勢いで時澤をぶんぶん揺すりながら南が聞く。それに気づいた時澤が走り出した! 南も駆け出す! 呆れている客!
「あんな気の強ぇかかぁ持った日にゃ、一生の不作だぁ」「あの頼りなさそうな兄ちゃんにはお似合いだよ♪」「お客さーんお勘定お勘定ーーー」
……フラグ立て必死だなスタッフ。

 

そして夜。えーと時澤と南は浴衣姿で……って、なんと時空警察、今回は勤務中飲酒やら食い逃げやらだけでは飽き足らず、過去の旅館に堂々とカップルで泊まっております!
……まぁ、part2でも倉庫に立てこもったりしてたしな。

浴衣姿で布団に寝転びつつも天草四郎と秀吉の関係図を筆で一生懸命描いている時澤、に対し浴衣姿で(シツコイ)髪をほどいている南。時澤さんを脚の方から映した角度はなかなかに萌え萌えで……ゲホゴホ
ともかく、時澤さんは懸命に考え続けます。秀吉は40年前に死んでいる。その子供秀頼も22年前に大坂夏の陣で死亡。これで豊臣家は全滅──
淀のところに既に大きくバッテンがつけられてるのが悲しいなぁ……もはや徹底スルーか。
南も時澤のすぐ横に寝そべって図を眺める。「一方の徳川幕府は、全盛。そして、島原を大々的に攻撃しようとしている」
「秀吉と天草四郎がもし繋がれば、この両家の対立の図式は成立するわけか……」などと考えている時澤のすぐ横から、南が乗り出す! 時澤の目の前にちらつく南の首すじ、南の肌、南の濡れた髪、南の頬、南の唇、南の胸、南の太もも、南のふくらはぎ〜!!(そこまで見てない)
BGMまで何故か盛り上がり、ウブな時澤さんはもう天草どころではありません。南さんあんたここでもトラブルメーカーか……っていうか、私的には時澤さんの首すじ、時澤さんの前髪、時澤たんの白黒している目、時澤たんの浴衣の間の胸、腕、肌(いい加減にしろ)


「豊臣家は滅亡してるのよ? ばかばかしっ」
ぷいと南は窓辺へ。しかし気を取り直した時澤は立ち上がり
「もし、噂のように秀吉の血をひく人間が存在するとしたら。または、秀頼が死んでいないとしたら!!」
そこで南を振向く時澤、さぁ頑固な彼女の反応はいかに!?

 

……既にパック完了でご就寝でした(早すぎ)

 

一気に興ざめしてせっかく書いたメモを丸め南に投げつける時澤巡査。やさぐれ加減がまたイイなぁ〜ちなみに、勿論寝床は別々だ♪……って、43年前は? 43年前でバラされた教科書は? 広瀬さんは? 時澤さん、南とバカップルやってる場合じゃないよ!!

 

そして二人は薩摩藩谷山・木下郷へ。
時澤はまだ悩み続けておりますが、何故かその後ろからいかにも時澤に聞かせたいように大声で歌われている少女たちのわらべ唄が。

♪花のようなる秀頼さまを
♪鬼のようなる真田が連れて
♪退きも退いたよ加護島へ〜
(元和年間 京わらべ歌)

 

時澤! 悩んでる場合じゃない、後ろ、後ろ〜!! とでも視聴者に言わせたいんでしょうかこのシーンは。
2フレーズぐらい歌ったところでやっと時澤は気づいて少女たちを追っかける。慌てて少女の一人を捕まえ、当然の如く警戒されております。「あぁ、ごめん、怖がらなくていいんだ」ってバカモン、そんな時の為の時空警察手帳だろうが!
時澤さん、わざわざ少女たちにもう一度歌わせてさらに自分でもご丁寧に復唱。
……公式HPインタビューで、鹿児島のわらべ歌がヒントになると聞いた時は、ひょっとして鹿児島出身の広瀬さんが時澤巡査にヒント提供? 広瀬さんが鍵を握ってる?とか思ってたんですが、そんな設定は既にお空の彼方に飛んでいったようですね♪ 広瀬さん別の鍵握っちゃってるし!!

「真田幸村が大坂城から秀頼を連れ出して、薩摩藩へ匿ったんだ!!」
……えーと、この時点で断定ですか? 他の証拠は? と思ってたらそこへ南の絶叫。
靴脱げながら走ってくる南、「秀頼の墓があったの! 信じられないけど……」

 

鹿児島には、古くから秀頼に関する伝説がある。「西藩野史」には、「秀頼は鹿児島に隠れていた」との記述がある。さらに、今日でも秀頼の墓と伝えられる多宝塔が鹿児島市谷山にある。さらに、長崎県の「耶蘇天誅記」には驚くべき記述もある。
天草四郎は、実は四郎秀綱という名前で、豊臣秀頼の落胤であると───つまり天草四郎は秀頼の子供であり、秀吉の孫だったのだ!
……とすると、秀頼の息子とされる国松が実は生きていて四郎になったということなのか? それとも鹿児島へ逃亡してから生まれた息子が四郎? そのあたりは結局……

 

そして舞台は島原の乱直前の1637年(寛永十四年)江戸城へ!
将軍家光が秘密裏の会議を行なっている。「この一揆、豊臣復興を図る反乱じゃ! 女子や子供とて容赦はするな、全員皆殺しにせよ」
さらに家光はこの乱をキリシタン一揆として扱い、豊臣の反乱と記録することを禁じる。「記録にも一切、豊臣の名を残すでないぞ!」
さっきは加トちゃん秀吉があれだけ脳天気に豊臣家全盛を満喫していたのに、ここでは豊臣を記録に残すことすら禁じられております。たった40年という間なのに……などと歴史の無常を感じずにはいられませんが、そのあたりをもうちょっと描いてほしかった……ってpart5じゃ無理か。

と、そこへいきなり障子が開き、堂々現れる時空警察時澤爽太巡査&南響子文部科学省教科書企画課課長!
「聞いたぞ将軍徳川家光! 歴史改竄の現場、しかと見届けたぞ!!」水戸黄門か金さんかという迫力! さすがpart1からの時空捜査官! part2からは考えられぬほどいつの間にやら態度がでかくなった時澤巡査、まさに時澤「様」という呼称こそふさわしい!! に対し、
「ありえないわ貴方たち、歴史を改竄ってこんなこrぺwgy84jktりえ!!!」ヒステリックに叫ぶ南。つーか、43年前にあんたのせいで歴史改竄が起ころうとしてるんですけど……

「何者だ!」いきりたつ家光、そして遂に来ました時空警察手帳!! そうか、今まで出してなかったのはこの時決める為だったのか!!
「時空警察! 徳川の所業、しっかと捜査ファイルに留める!!」
ファイルという単語がこの時代になどという突っ込みを今更やったってもう遅すぎる。

 

 

時澤と南がありえないほどカッコ良く決めたところで、さーて問題の43年前はどうなった? 1594年(文禄三年)大坂、さぁ教科書は? 広瀬さんは? 事と次第によっちゃ徳川幕府自体が消えるぞこの野郎!!

牢に響く五右衛門の絶叫。既に彼は一家もろとも捕らえられていた。勿論息子・五郎市も。
そしてそして、そんな五右衛門の絶叫を牢獄の外で聞いているのは、我らが広瀬巡査部長!!

「歴史を変えてはいけない……歴史を変えてはいけない……
歴史を変えてはいけないんだ!」

part3終了から待ちに待ち望んでいた、そしてpart4で見事スルーされたかと思われていたヒンデンブルク・リベンジ遂に来たあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!

豪華飛行船が大坂城牢獄になり、可憐なる欧米の少女が五右衛門になっちゃってますがそんなことはどうでもいい! part4で既に勝手に完全復活したかに見えていた広瀬巡査部長、しかしやはりあのトラウマは残っていたのか! 封じたつもりの傷がこのような形でもう一度広瀬巡査部長に襲いかかってこようとは、まさに誰も予想できなかった展開!! やるんだったらヒトラー編でやるもんだと思ってましたよ!!

「歴史を変えちゃ……」唇をかんで耐え抜く広瀬。助けられなかった少女、触れ合えなかった手、炎の中に浮かぶイレーネの幻影、描かれなかった脱出シーンが今広瀬さんの頭の中にはぐるぐるぐるぐると(妄想厳禁)

さらにそんな広瀬さんの心に追いうちをかけるような五右衛門の号泣。「わしが愚かじゃったぁっ……お前まで……五郎市ーーーーーっ!! すまん、すまん!!」
手を血まみれにして牢にすがる五右衛門、隣の牢には息子・五郎市の姿が! 健気にも父を呼んで手を伸ばしている。
手を伸ばしあい、呼び合う父と息子。しかし血まみれの父の手は、息子に届かない。その背後には捕らえられた一家が……
そんな五右衛門親子を、思わず牢にすがって凝視してしまっている広瀬巡査部長。しかしその声に耐えられなくなって首を背ける! でも視線はどうしても親子に注がれ……あぁあぁぁああ疼いてる疼いてる癒されない決して癒されることのない傷が!!今まさに広瀬さんの胸の中は救えなかった少女と助けられなかった少女と炎噴出して消えていく少女で(いい加減にしろ)
まぁとにかく広瀬巡査部長大暴走までカウントダウン開始!! 今度こそトラウマ完全治癒、なるか!?

 

 

……ってあれ? 教科書はどうした? 歴史変えちゃいけないならそこで突っ立ってないで一目散に教科書取り返しに行くべきだろ広瀬さん!! 早くしないと秀吉がアレ読んじゃって……読んじゃって……

 

 

「4年後にわしが死ぬ……関が原の戦い……何? 豊臣が負ける? 
大坂冬の陣、負ける! 夏の陣! 秀頼、自害!? 豊臣、滅ぶ!!!」

 

読んでるし。

 

まぁこういうドラマ長く続けていけばおそらくこういう事態は発生するんだろうなとは思ってましたが、次は何してくれるんでしょうかね。時空犯罪者かな〜時空テロリストかな〜♪
え、どうやって現代の文字を秀吉が読めたか? 今更の突っ込みですよそんなもの。

 

「あぁああああぁぁぁっぁああああああ〜っ、やぁあああああああぉとぃrぶちwvcjsk!!!!!」
当然大狂乱に陥る加トちゃん秀吉!! 教科書を放り出し、叫ぶ! 「何をたわけたことを! 嘘じゃ、嘘じゃぁ……!!」
加トちゃん秀吉の脳裏には秀頼と家康と炎上する大坂城がぐーるぐーると!! どうしてくれる南さん!! part4じゃ、ついこの間のpart4じゃ、伊能が死刑直前の安重根にあれだけ未来を教えるのを躊躇したってのに、何だなンダよ何が時空警察に起こったんだよ!! そういえば伊能さんはどこだ、何処に逃げやがったあの野郎!! 嘘じゃ、これこそ嘘じゃぁぁぁあああ!!  
そして加トちゃん秀吉、教科書を破く! 破く、破く、破く!! ここまで狂乱されると前半の脳天気さがかえって痛々しいです。うまく破けずに自分の足に叩きつけて痛がるあたりも。

「秀頼は23歳で死ぬだとぉ!? 誰がそんなことを信じるか!! ぬうわぁあああああ〜」
駆け出そうとして立ち止まり、破った教科書を拾い集めてるあたり芸が細かい。

 

一方で、がらんとした秀吉の台座の前で、癒されぬ傷かかえつつもの思いにふける広瀬巡査部長。そこへ携帯が鳴りひびく。相手は伊能だった。
伊能は7億5千万両の秀吉の資産の行方の件を持ち出す。秀吉の死後、忽然と歴史から消えた資産のことを──
「ところで伊能さん。どこで何を……」
視聴者全員の疑問だったと思いますが、そこへタイミング悪く飛び込んできたのは秀吉!! 
後から考えるに、この時伊能警部がいたのは広瀬巡査部長の過去だったのではと思うんですが。広瀬さんの性格がひん曲がる冷静沈着になるきっかけとなった事件の直前に。そこで伊能警部は広瀬さんの歴史を変えちゃった、だから広瀬さんは笑顔大安売りし女性と見れば鼻の下のばし挙句の果てに伊能を遥かに超えるあんな行動してしまう御方に

 

妄想はいい加減にして話を進めましょう♪
伊能警部の行方は結局分からず、その代わり大狂乱の秀吉に襲われる広瀬巡査部長。
「広瀬殿。広瀬どの〜!」「はい。はいぃ!」広瀬を押し倒さんばかりの勢いで迫る加トちゃん秀吉であります。
「まことか、まことかこの予言書は! 秀頼は、家康に討たれるのかっ!? 豊臣の血は絶たれるのかっ!?」
広瀬さん、悩む! そして秀吉に負けず、叫ぶ! さぁ感情を押し殺しつつも精一杯の思いを吐き出すんだ!!
「そ・れ・はぁ! 申し上げられませんっ!!」

 

……どっかで聞いたような言い回ししてるな広瀬さんと思ったらアレだ、ガキ使のききシリーズの

「僕が選んだのはぁ! ○○のコーヒー牛乳ではございませぇんっ!!」

 

まぁ細かいことはこの際気にしません! この怒涛の展開では気になりませんっ!!
口を割らない広瀬にさらに苛立ちまくる秀吉、そこへ再度携帯が鳴る! びっくりの秀吉をとりあえず置いといて携帯に飛びつく広瀬巡査部長、「伊能さんっ!」半分泣きそうになりつつ伊能に助けを求めております広瀬さん。
しかし出たのは時澤。43年後の島原にも、大異変が発生していた! それは勿論、島原の乱。

 

轟く砲火、逃げまどう民衆、容赦なく斬り殺されていく女性たち、そして何故か無事に小屋にいる時澤巡査&南。携帯で広瀬と話しつつ幕府の攻撃にびくついている時澤、さっきカッコ良く決めたのは何だったのか。
「天草四郎は、豊臣秀吉の孫でした。島原の乱はキリシタン一揆じゃない、豊臣再興の戦だったんです……!」

 

時澤の報告を聞いて広瀬さんは「天草四郎が秀吉の孫お!? そんな、お前……」
秀吉の前で大声で言う奴があるかと家族全員が突っ込んだ瞬間でした。当然秀吉はわけも分からないまま広瀬につっかかる。
ところが秀吉を振り払おうとした広瀬、突然何かに気づいて秀吉を見つめる。「歴史から消えた……秀吉の遺産。そうか、謎が解けたぞ……
それが天草軍の、豊かな軍資金になってたんだ!」
携帯をこわごわ見ている加トちゃん秀吉、実に芸が細かい。

 

一方島原。戦乱は凄まじい様相を呈していた。破壊されていく村、幕府軍の手で次々に女子供の区別なく殺されていく民衆。そんな中、業を煮やした南が時澤の手から携帯を奪い「ちょっと、どうしてくれるんですか! どう報告していいか分かりません、私!!」
どうしてくれるもなにも………(;´д`)ナンナンダ コイツハ

日本史上最大の虐殺と言われるだけのことはあり、村はひどい戦場と化していた。そんな中時澤巡査の目に入ったのは、たった一人で泣きながら戦火の下を歩く少女。
「あ!」と時澤さん、いきなり飛び出していきます。0.1秒たりとも迷うことなく!! 何気にこれがシリーズ初の時澤歴史改竄暴走だ!! 唯一、ただ一人、part1からいる時空班捜査員の中で(未遂含め)暴走していなかった時澤巡査、遂にやっちゃいました!! しかも全く悩むことなく!!
えーと、少女一人助けるのにあれだけ迷った広瀬巡査部長の立場は?

しかしそこはやはりトロいのが玉に傷とか言われている時澤さん、お約束どおりすぐにすっ転ぶ。
その目の前で、少女は馬に乗った幕府軍の槍に───

 

時澤の絶叫が戦場に響く。そして南も、あまりの惨劇に目を見張ることしか出来ない。

 

息を詰まらせた南の耳に聞こえてきたのは、同じく小屋の隅に子供たちと一緒に隠れていた老婆の言葉だった。
天狗様が必ず助けに来てくれる、四郎様には天狗様がついている、という老婆。
当時島原には、天狗が四郎を助けに飛んでくるという伝説があった──(「キリシタン伝説百話」)
果たして天狗とは? 四郎は血なまぐさい戦場の中で戦い続ける!!

 

そして大坂城。
「広瀬殿。後生じゃ。後生じゃ! 孫だけでも、助けてはくれぬか!?」と広瀬に懇願する秀吉。
……ってひょっとして全ての事情喋っちゃったのかよ?! 真珠湾の山神警部補の狂乱や、安重根との伊能警部の苦渋に満ちた会話や、死の直前の信長と相対した風間巡査の逡巡、何よりヒンデンブルクでのご自分のあれだけの苦悩全てぜぇんぶ帳消しですか広瀬巡査部長!!! 
い、伊能警部! 伊能さーん! 頼む、頼む出てきてくれぇ!! このままだとあんたの今までやった暴走なんぞ問題にならんほどの大暴走を広瀬さんはやっちゃいますよ!! 
………ま、一番悪いのは南さんなわけですが。

 

「そちも分かるであろう!」と秀吉は泣きながら広瀬にすがる。しかし広瀬には勿論、これ以上何もすることは出来ない。冷たく振り払う広瀬、しかしなおも秀吉は広瀬を引き戻す! 「せめて、せめて孫の顔を、一目見せてはくれぬか!?」
それでも頑固に広瀬、沈黙! 「後生じゃ、広瀬殿! 今はいくさしとるんじゃろ!?」
その「今」って概念はなんだという突っ込みはこの際却下!! 広瀬さんの心は明らかに激しく揺れ動いておりますがそれでも沈黙を破ることはない。「頼む広瀬殿、この老いぼれの最後の願いを、聞いてはくれぬか?」 それでも秀吉の肩に黙って手を置き、その場を去ろうとする広瀬巡査部長。
振り払おうとしては引きずり戻され、ぐらぐら揺れまくる広瀬さんがもう、良すぎて良すぎて良すぎて(×10) 今まで真面目に真面目に時空捜査を行なってきた広瀬巡査部長だからこそ、そしてあの飛行船の惨劇を経験している広瀬巡査部長だからこそのこの大逡巡が痛々しくて哀切極まってたまりません。part1のころは、まさかこんな広瀬巡査部長が拝見できるとは、考えてもみなかった……

「お願いじゃ!!」立ち去ろうとしてそれでも立ち止まってしまう広瀬に、さらに秀吉は土下座しつつ懇願。無視しようと思っても出来ずについ振向くとそこではあの秀吉が、恥も外聞もなく孫を思いながら自分に土下座している。そしてその姿に、遂に広瀬巡査部長、折れる!!
秀吉の正面に、秀吉と同じく土下座姿勢になりながら広瀬もまた懇願する……

 


「だったら太閤殿……あいつを、五右衛門を、助けてもらえませんかね……?
子を思う親の気持ちは、貴方だけじゃないです!」
 

 

広瀬さん遂にやっちゃいましたよーーーーーーーーーーっっっっ!!!! まさに時空警察史上最大の大暴走来ましたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
で、なに、え? 五右衛門助けろ? 釜茹でナシ?
part3で貴方、名もない少女一人助けて歴史が変わるだろうか云々で悩んでましたが(小説版)、少女一人助けるのと天下に轟く大泥棒助けるのと(しかも一家全員)どっちが歴史に深刻な影響もたらすかは今更考えずとも! つーか、五右衛門風呂消失するよ! コ○ミが怒るよ! モン×ーパンチだって激怒だよ!!

「分かってもらえますよね……?」
同じく土下座しながら頼む広瀬に、秀吉はかなりあっさりとうなずく。はいこれで広瀬巡査部長歴史改竄疑惑大決定!! 五右衛門生き延びさせちゃったよわーいわーいわーい(狂乱)

 

広瀬は立ち上がる。そして携帯を再び手にして……かけた先は捜査会議室。
「もしもし山神さん? 管理官いますか? ……今、いない? ……よし!
緊急要請、お願いします」

 

なに? ナニ? よしって貴方、緊急要請って貴方、広瀬さん一体何を? 
捜査会議室では元祖時空暴走屋の山神警部補が電話を受けていた。「……分かった。ヤバい話だが、この際だ。いいだろう」
後の展開考えるとさすが山神さんと言うべきあっさりとした暴走承諾っぷりです。今回山神警部補が暴走してないなどとよく言われていますが、とんでもありませんよ!! 確かに要請したのは広瀬巡査部長ですが、北条管理官に隠れてヤバい真似した実行犯は山神警部補なんですよ、下の大展開見ても分かる通り!!

 

山神主任、勝手に指令を発令してしまいます!「緊急出動、願います! 緊急出動願います」
この時点で、高村薫が見ていたらアイスハーケン持って日テレに乗り込んできそうな展開になってますが、その後はさらにものすごいことに!

 

 

さぁテーマ曲スタート! と共に、
無駄に雄たけび上げて大挙して元気よく時空エレベーターに突進する機動隊の皆さん。

 

 

……確か3人か4人が定員だったよな〜♪ 何往復ぐらいしたんだろうな時空エレベーター〜あはは、あは、あーはっはっはっはっは〜ヽ(*゚∀゚)ノ~゚
この時リアルタイムではうちの婆ちゃんに時空警察とは何ぞやということをゆっくり説明しつつ見ていたのですが、
「時空警察ってのはね、教科書に書かれた歴史が真実かどうか確かめるために警察の中にかくかくしかじか、で、過去にタイムスリップして捜査云々、で、スーツ姿のまま江戸時代とかの風景に紛れ込んじゃってるのが面白くてね、歴史を変えてはいけないという掟の中で地道に根気良く捜査していく過程が」

機動隊登場

「……………ごめん」

 

 

そんな視聴者の立場など全く考えないまま舞台は島原へ。
そして……1637年10月の島原の大地に機動隊、堂々登場!!!

勿論機動隊の目の前には、加トちゃん秀吉と我らが広瀬巡査部長が!
視聴者全員が大混乱に陥ってること間違いなしですが、あえてここで冷静にこの時点での広瀬巡査部長の罪状を整理してみると

1.秀吉&五右衛門に教科書を読ませちゃった(アシスト・南)
2.秀吉に孫(=四郎)の存在を告げちゃった(アシスト・時澤)
3.五右衛門一家を助けちゃった
4.勝手に機動隊を過去に呼んじゃった(アシスト・山神)
5.秀吉を未来(=島原)へ連れてった

 

何やってんだアンタは!!! あと一つでダブルハットトリック達成だよ!!!

 

 

「いいですか太閤殿。決して、手出しは出来ません。
見るだけです。……そう、誓ってください」
大挙して揃った機動隊の前で、秀吉に言い聞かせる広瀬。もうこの画、ヘンな画キターとかそういう問題じゃねぇ!!
広瀬さん擁護の為にくれぐれも申し上げておきますが、機動隊を実際に動かした実行犯は山神警部補ですから! 秀吉護衛の為、広瀬巡査部長は2〜3名ぐらいのつもりで要請したに違いないんです! それを元祖暴走爺山神警部補が拡大解釈してああなっただけです!! 機動隊到着の瞬間、広瀬さんは腰抜かしたはずです! そうだ、そうに違いない!!

 

「感謝しておるぞ。広瀬殿!」機動隊を目の前にしても動じない加トちゃん秀吉、さすがは大人物というべきか。
TVの前で唖然茫然としている視聴者などものともせず、加トちゃん秀吉はいきなりさっきのシリアスさは何処へやら、脳天気に小判を差し出します。
「これ、お礼に小判。どう?」
機動隊を目の前にして、過去の人物から買収されかかる時空捜査官。
「ダメです。ダメです!(大汗)」当然広瀬巡査部長は断りますが、さらに秀吉は懐から「ダメなの? じゃ……黄金の瓦(はぁと)」

広瀬:「はっはっはっはっは(*´∀`) ……ダメですぅ〜(はぁと)」

もはや広瀬さん笑顔大安売りなんぞ全く気にならないよ、こうなると……てか、機動隊の皆さんが笑いこらえてませんか?
「これもダメ? ……あと、何があるかなぁ?」
「迷わせないで下さい」

迷ってたのか広瀬さん! 機動隊がいなかったらひょっとしてここで時空収賄罪までやっちゃってたのか!!
 
 

 

一方、あまりの展開に忘れるところだったが島原ではさらに戦況が悪化していた。次々と殺されていく村人たち。
懸命に抵抗を続ける四郎の顔にも焦りが見える。そして遂に、四郎自身が銃弾を受け、倒れる!!
そこへ駆け寄り、四郎を抱き起こす時澤巡査。周りに何故敵も味方も誰もいないかなどという突っ込みはもはや愚かだ!

「貴方は、こんな、女性や子供を巻き込む戦を起こしてまで、豊臣家を再興させたかったのですか?」
「バカな! 私はただ、徳川のひどい世の中で苦しんでいる人々を助けたかっただけだ……その為には徳川を討ち、豊臣を興すしかなかったんだ」
さっきの教祖様な四郎とはかなり違います。豊臣家の継承者としての四郎、キリシタンの救世主としての四郎、二つの顔を持つこの天草四郎をもうちょっと描きこんでいければもっと面白くなったと思うんですが……で、四郎は秀頼の息子国松なのか、それとも秀頼逃亡後の息子なのか? それは結局明かされなかったなぁ。てか、そんな疑問なぞ全て吹っ飛ばすような展開がさらに!!

 

さらに再び高鳴る時空警察のテーマ!
異様な雰囲気に空を見上げる民衆!!
幕府軍も村人も一瞬戦いを停止!!!
そして轟音を響かせ、青空の彼方からやってきたものは!!!
「天狗様! 天狗様だあああーーーーーーっ」

 

 

戦国島原の空にて堂々と警視庁を名乗る、最新鋭ヘリコプターーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!!!!!

 

 

そしてそれに乗り込んでいるのは何と、加トちゃん秀吉と我らが敬愛する広瀬忠生巡査部長様!!!
秀吉はともかく広瀬さん、何で、どうしてあんたがここにいるんだ! 放送前じゃ考えられなかった事態が発生していますよ!! それ、はっきり言って伊能警部の役目だから!!   
戦国時代にヘリってのはかなり前から私も妄想してたんですが、それに乗るのは恐らく伊能さんか山神さんだとばかり思ってました(で、勿論グラサン&ライフル装備) まさか、まさか広瀬巡査部長が乗ってしまわれるとは……!!! part4じゃ天狗撃ってた広瀬さんが、part5じゃ天狗に乗っちゃってます!!

 

このトンデモ事態に、負傷していたはずの四郎もいつの間にやら立ち上がっております。傷の治癒において奇跡を云々って話がここで見事生かされてますね!!わーいわーい(メダパニ)

 

そんな四郎をヘリから目撃した秀吉、「おっ!? あれが、我が孫か!!?」
広瀬さんも調子合わせて「あぁ! そうですねぇ〜」
「わしに似ず、美男子じゃのう〜」「はぁい♪」
……考えてみれば恵さんもイ×サイトで大変なのによくこんな撮影やったよなぁ〜〜もう一度恵クローン説を疑うべきかなあははははははははははははははは(現実逃避)

そして秀吉は何故か慣れた手つきでヘリのドアを開き、さらに四郎を良く見ようとする!
「秀吉殿。危ない、危ないです!」
危ないのはあんたの頭だと突っ込みかけた一瞬。もう飛行するヘリが合成っぽいなんてことは全く気にならない!!
地上では、天狗の登場に元気づいた天草軍が幕府軍を押している。
幕府軍を見た秀吉がブチキレ、身を乗り出す! 「あの、バカタレがぁ!!」 慌てて秀吉を支える広瀬!!
そして!!

 

西部警察では
・グラサン装備の大門刑事(渡哲也)が
・富士樹海で
・犯人を
・「団長ぉぉォオ!!」という歓声に迎えられつつ
・無言で
・ヘリコプターからライフルで見事狙撃

 

だったのですが

 

時空警察では
・黄金装備の豊臣秀吉(加藤茶)が
・1637年の島原で
・幕府軍を
・「天狗様!!」という歓声に迎えられつつ
・「バカタレ!」「クソッタレ!!」などという罵声と共に
・ヘリコプターから黄金の瓦で狙撃(しかもハズレ)

 

 

歴史の裏に立つものの覚悟とかそれを追う時空捜査官の熱気とか何とか結構真面目に書いていたちょっと前の自分がアホだ。

で、この間の広瀬さんはというと秀吉押さえるのに手一杯。
「やめて下さいよ! 約束したじゃないですか!!」
「ダメですって! ダメーーー!!!」

なかなかに必死で可愛らしい恵さん広瀬巡査部長が拝見できて今でも見るたび爆笑が止まらないのですが

6.過去の人物(=秀吉)をヘリに乗せた
7.過去の人物(=四郎&その他民衆&幕府軍)に思いっきりヘリを見せて天狗と勘違いさせた
8.秀吉が過去(秀吉にしてみたら未来)の人物を攻撃するのを止められなかった

何気にあと一つでトリプルハットトリック達成ですよ広瀬巡査部長殿。

 

 

この先輩の大暴挙を目撃した時澤巡査も唖然茫然。南さんも大混乱で時澤をがんがん揺さぶっております。「ねぇ、どうなってんのよぉ!?」
元はといえばあんたの持ってきた(以下略)

 

そして秀吉は、空から四郎を励ます。
「しろーーーーーーーーーーっ! 生きてくれえええええーーーーーーーーーーっ
生き残ってくれえええええええええええええええーーーーーーーーー」

祖父の叫びが通じたのか、通じなかったのか? 四郎は何かを決意した表情で祖父の姿を見上げていた──

 

 

1638年、4ヶ月に及んだ島原の乱は3万7千人の死者と共に、幕府軍によって完全に制圧された。
勿論、天草四郎も戦死。

しかし奇妙なことに、近年この島原の地で、黄金の瓦が出土した(北有馬町教育委員会蔵)。確かに秀吉の瓦である。
「何故この地から出土したのか、専門家たちは首をかしげている。まさか、秀吉が投げつけたなんてことは、ないだろうが……」
ナレーションにまで突っ込んでもらいたいですかスタッフさん?

 

よくよく考えてみると、秀吉はヘリから瓦を投げつけた&天狗として伝説になった以外の歴史改竄は何もしておらず、結局島原の乱の大勢には影響なかったんだよなぁ……それを考えたら広瀬巡査部長の行動で責めるべきは五右衛門助けたということだけでそう考えてみると絵的には派手な暴走だが実際は大した暴走では五右衛門の件だって十二分に問題アリな歴史改竄だバカモノ。

 

 

しかし話はここでは終わらなかった。さらに広瀬&秀吉の暴走は続く!
眠っている板東徳川家康、その枕元に立つは加トちゃん秀吉!! ま、まだやる気か歴史改竄!!
「オキロ……オキロ。
家康。お主はわしに嘘をついた。わしを、裏切った!」
目を覚まし、目の前にいる秀吉にびっくり仰天の板東家康。しかしさすがに家康、「それは、お互いさまじゃ!」と即答します。
秀吉、家康を睨みつつ「秀頼を殺した」家康も負けずに「天下を取る為には、誰でもやることじゃ」
秀吉はさらに「島原、3万7千人の命を、ことごとく奪った!」
家康「えぇ? な、何のことだ?」
まぁ当然ですが。

さらに秀吉は続ける。「お主、豊臣がそんなに憎いか?」
家康は「憎いのではない。こ、怖いのじゃ!!」 よくよく考えれば意味深な台詞ですが、その前後の展開が吹っ飛びすぎててそんな事は露ほども考えられない。つーか、part2の影武者はどうした? 長門家康は!?

秀吉「なにぃ? 怖いぃ!?
このっ、大狸めが!!」
どうやら「大狸」が家康のスイッチのようで、状況の異常さにも関わらず家康は憤然と立ち上がる。
家康「このっ、さっ、猿ぅぅぅ!!」
秀吉「猿と言うたな! 狸めが! 裏切り者!!」
もみあう家康と秀吉。画像確認しながらレビュー書いてる自分が非常にアホらしく感じる瞬間ですがまぁ続けましょう♪
家康「この、は・げ・ね・ず・み〜!!」
秀吉「禿ねずみと言うたな! この、シモブクレ!!
家康「この、な・り・き・ん〜」
秀吉「成金だと!!」

 

淀殿や秀頼や真田幸村や石田光成小早川前田その他数知れない無数の人々の恨み憎しみ愛欲熱望などをすべて超えてぶち壊してくれる子供の喧嘩であります。「相棒」からこっちにやってきた人は時空警察がバカ殿に急遽差し替わったと勘違いしたに相違ない。

 

二人が仲良くお互いのスイッチの押し合いしているところへようやく広瀬巡査部長登場。「太閤殿! 急ぎましょう、元の時代に戻りますよ!」
最後の最後まで何してんだあんたは!!
しかし出てきた加トちゃん秀吉は「あ〜すっきりした♪」などと満面の笑顔で……
そしてスキップしつつ、広瀬と共に退場していく加トちゃん秀吉。「腹の中のもんぜぇ〜んぶ出し切ったぁ(はあと) ありがとね〜ありがとさ〜ん♪♪ ふんふふんふふ〜ん♪♪♪」

 

淀殿や秀頼や真田幸村や石田三成小早川前田その他徳川と豊臣の争いに巻き込まれた数知れない無数の人々の運命恨み憎しみ血愛欲熱(以下略)

 

ちなみに、そこは秀吉の死後17年後。大坂夏の陣直後だろうか? どうやら板東家康は秀吉が夢枕に立ったと勘違いしているらしい。
そして、広瀬巡査部長殿の時空法違反がまた一つ追加となりました♪

9.家康のもとに怒りに燃える秀吉連れてってあやうく殺しかけた

 

トリプルハットトリック達成おめでとうございます広瀬巡査部長様。

 

 

そして場面はシメ、捜査会議室へ。さーて広瀬巡査部長にはどんなお叱りお咎めが待っているのやらとワクワクしていると、妙にはりきった南が報告しております。
「天草四郎は、豊臣秀吉の孫でした。そして島原の乱、これは豊臣対徳川の戦いでした。
これが、歴史の真実です!」
いつものことだが今回は特に感じる。言い切るなよ……
つか、いつもはこんな風に改まった断定調で言ってないよ!

「我が文部科学省では、この結果を踏まえて、教科書改訂を前向きに進めていきたいと存」やめろ。

そして一夜にして史上最強の問題児と化した広瀬巡査部長ですが、普通にふんふんといった感じで報告を聞いておりやがりました。え、何? 何もなし? 暴走トリプルハットトリック達成の御方ですよ北条管理官!!

「それでは皆さん、失礼します♪」にっこり笑って退場する南さん。ちゃんと教科書を持っております。あれ、五右衛門が盗んで秀吉が破いたヤツは?
「ころっと変わっちゃった」と呆れる風間に

広瀬:「瞳のきれいな人だったね」(にやつき笑い)

 

えーと、蜘蛛人形に襲いかかられるのと溶岩地獄に突き落とされるのと電撃拷問喰らい続けるのとどれがよろしいでしょうか?>広瀬巡査部長覚醒手段

 

しょうもない3×3ネタはこのぐらいにして、その一方で時澤さんもやたらと上機嫌です。「時空警察に入りたい、って言ってましたよ♪ また時澤さんと捜査に行きたいわ〜♪って(はぁと)」
8割ぐらいの確率で時澤巡査の虚言、もしくは拡大解釈だと推測されます。

 

 

時澤&南を捜査員全員が持ち上げまくったところでやっと捜査終了。

 

 

 

秀吉エピソードをとりあえずまとめてみると、広瀬巡査部長のヒンデンブルク・リベンジ遂に完了といったところでしょうか。そのかわり、性格も行動もなにもかも完全に壊れておりましたが……広瀬さんの内面が描かれるのはヒトラー編だとばかり思っていたのですが、まさか秀吉編でこれだけの出番があり、これだけのおいしすぎる場面があり、これだけの大暴走をやってくれるとは全く予想外でした。
「きれいな(略)」だけは納得いきませんが。

しかしこれでもう今後広瀬さんが「歴史を変えては……」などとどれだけ悩もうと、伊能警部にどれだけ突っ込もうと何の説得力もなくなってしまったのが少々不安であります。広瀬さんが「冷静で知的な頭脳派」だなんてもう誰も信じないよ!!

五右衛門助けてしまった件ですが、あの後で秀吉が五右衛門風呂などの記録を捏造したんでは?と考えればどうにか収拾つくんではないかと思います。秀吉が自分の伝説をあれだけ吹聴していたのですから五右衛門風呂伝説ぐらい簡単でしょう♪
ヘリとか機動隊とかは、実際にあれで歴史改竄したかというと金の瓦と天狗伝説の件ぐらいなので、それほどお咎めはなかったのではと(いや、それでも大問題か)……そういえば、機動隊は何してた? 秀吉護衛のはずだが……ヘリをどうやって時空輸送したかの議論よりそっちの方が気になる。

え、今回の話はヒンデンブルク以下だったか否かって? 対策ページで口酸っぱくして言ってたこと? そんな次元5つぐらい超えてます。

 

新キャラ南も、時空警察に今までなかったタイプでヒステリー&情緒不安定&画一的教科書女といかにも嫌われそうな要素満載で私は結構好きだ。台詞回しや行動がいちいち漫画的なのは気になったが……というか、相対的に良く見えたってのはあるなぁ。ヒトラー編の竹(後でいやというほど言わせて頂きますので略)
しかしそれでも、時澤巡査とのカップリングはかなり強引すぎる気がする。part4の時澤&風間を見てしまうと、いくら南と時澤が似合い似合いと画面中で言われていても何かが違うという感じがするなぁ。凹凸コンビならいいというワケじゃないんだが。
時澤&風間は、いつもは普通にやりとりしていて時々風間がぐいぐいと時澤を引っ張って、いざって時に時澤が風間を助けるってのがpart4で確立されたようでそれが実に(妄想語り禁止)

それから後のヒトラー編でも思ったんですが、今回は時澤&南もそうですが広瀬&風間ってのもスタッフが妙に強く押し出してる臭いが……「きれいな人だね」「うるさい!」のあたり特に。
でも、時澤&南はともかく広瀬&風間は絶対描写失敗してますよ!
 

それと、やはり伊能警部の不在はかなり痛い。秀吉編なんか捜査員側、秀吉側双方共に本業俳優殆どいなかったじゃないか!! そりゃバカ殿とかコントとか散々言われるよ!! やはり中心をビシッと締める伊能警部がいないと……だから広瀬巡査部長があれだけの大暴走をしてしまい、時澤巡査までが歴史改竄しかけちゃったんじゃないか!! 本来五右衛門助けて機動隊連れてきてヘリに乗るのは伊能警部の役目だろ!! 本当は秀吉編の広瀬さんの台詞の所には「伊能」と書かれてあったんじゃないのか? まさか陣内氏、あまりのホンに呆れかえって出演拒否、ではなかろうな? 
……今回、伊能警部に関してはしょうもない素人推測が止まらない。でも、秀吉編終了直後はまだ、ここ一番できっと登場してくれるものと信じていた。いや、私だけじゃなく視聴者の誰もがそう信じていただろう。

 

今までにないほど面白かったし楽しませて頂きました。でもこれが通用するのは今回限りだ!



しかし今回、伝説は秀吉編だけではなかった。
後半のヒトラー編でも凄まじい爆弾がいくつも控えていたのですが、それはまた後日……

 

 

これが、ヒトラー補完計画の真実です♪

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