真サルーイン戦inシフ編その2

 

ほぼ実話プレイ日記SS風第7弾つづきつづきのつづき。
バルハル女戦士・やる代さんことシフが遂に真サルーインに挑むの巻その2。
毎度のことで申し訳ありませんが、くれぐれも真サル攻略の参考にはなさらぬようご注意願いますorz

 

 

そしてさらに数刻後、邪神復活の舞台にて。
「あの・・・・・・皆さん?
あんだけ自信たっぷりに私を連れ出しておきながら・・・・・・どーして、どーして・・・・・・
全員まんまと操られちまってんですかあああぁあああーーーーーーーーーーッッ!!!!????
天に向かって絶叫するエルマンを取り囲んでいたのは、空に出現した19本の柱と、悠々と佇む邪神の巨躯。
さらに──自分に刃を向ける、目の光の消えた4人の仲間。彼らの四肢は全て邪神の操る不可視の糸に捕らえられていた──エルマンを除く全員がゴッドハンドを喰らい、アニメートによりまんまと邪神の操り人形となったわけである。
こうなっては誰がどう見ても敗色濃厚であることは、エルマンにも当然分かっていた。まさに、絶望と言うにはふさわしい状況。
「たく、もう・・・・・・腹ァ、くくるしかないッスね」本来はシフの口癖であったその言葉を、こちらに向かってろばの骨を振りかぶる彼女に向けて呟く──もう、泣こうが喚こうが誰の助けも借りられない。
「こいつァ、一人で真サルーインと戦えって方がまだナンボかマシっスよ。姐さん」
ごくりと唾を呑み、エルマンはロペラを構える。その両手は小刻みに震えまくって止まらない。
だが、この状況なら──エルマンは必死で頭を巡らせる。
この、全く希望の見えない状況下であるからこそ、以前から少し考えていたことを試すことが出来るかも知れない。当たってほしくないあまり今まで口に出すことさえ憚られた予感ではあったが、もしそいつが当たってしまった場合──
その時、自分はどこまで何が出来るのか。
次の瞬間、シフの凶暴な腕力から繰り出された強烈なかぶと割りを、エルマンはどうにかロペラで叩き落とした。だがその直後に、サルーインのヘルファイアが連続で発射される。
「甘いッ!」寸前でセルフバーニングによる魔法盾を発動させたエルマン。発動は間一髪で間に合い、邪の力を帯びた火球はその壁に弾かれ大爆発を起こして消滅した。が、すぐにディアナが薙ぎ払いで炎の壁を消してしまう。
自ら炎のダメージを受けることも厭わず、邪神に操られるままに仲間の防御壁を破壊するディアナ。もうそこに、復讐に燃える美しく気高い少女の姿はない。復讐相手にまんまと操られた人形がいるだけだ。
「ディアナさん・・・・・・ハッキリ言って、こんな悲しいことってないですよねぇ」
苦々しく吐き捨てるエルマンに、さらにファラがかすみ二段で襲いかかる。そこへ邪神の放ったエナジーボルトが組み合わさって連携し、凄まじきエネルギーの刃となってエルマンを斬りつけた。
あまりの衝撃波に彼は反対側の柱まで吹っ飛ばされ、思い切り頭をうつ。吹き飛ばされながらもエルマンは見た──少々乱暴ではあったが天真爛漫だった少女が、今や邪神の操糸のために表情すら失い、奇妙な動作であり得ない方向へ首を捩じっている光景を。「戻ってくれったって無駄なこたぁ分かってんですが・・・・・・アイタタタ」
斬りつけられた側の腕が一時的に麻痺したが、そこへさらにジャンが突撃してきた。仲間を護ると堂々と宣言し、また実行してきたチーム一番の騎士が、全ての防御を投げ捨てて狂ったように乱れ突きをエルマンに叩き込んだ。「じゃ、ジャンさんそいつはマズイッス! スキアヴォーナが壊れちま・・・・・・うぎゃあああああ!!」
ジャンの冷たく鋭い刃は次々と小さな会計係を切り刻む。ロペラでどうにか急所直撃だけは防ぎながら──エルマンはそれでも未だ、希望を捨ててはいなかった。
「アーマーブレスは最初にディアナさんにかけていただいたはず、まだ大丈夫・・・・・・なら!」
一旦ジャンから飛び退くと、両手を組み合わせてエルマンは体内の気を集中し、錬気で体力の回復を行なう。「いい加減私だって分かってきちまいましたよ、こいつを使えば一人でも何とか耐えられると!」
だがその間にも邪神の火幻術とヘルファイア、さらにはウインドカッターまでが同時にエルマンに襲いかかる。その上最悪なことに──
「! ファラさ・・・・・・っ!!!?」
術に耐える為に防御体勢をとったエルマンの背後を取って、ファラがウコムの鉾で閃光の如く突撃をかけてくる。咄嗟に避けようとしたが、悲しいかなエルマンの素早さはファラのそれよりはかなり低く。
結果、海の神の名を宿し何度も冒険者たちの力となってきた鉾の切っ先は、エルマンの脇腹を深く抉った。どてっ腹貫通はしなかったのが、不幸中の幸いか。
その状態から、エルマンの身体は数瞬後に来た強烈な火炎竜巻にまともに吹き飛ばされる。身体中から血が噴き出し、その血すらもまとめて灰にするが如き紅蓮の中で──エルマンはそれでも、咄嗟に蘇生術リヴァイヴァを発動させた。
「ひ、ひぇえ・・・・・・間一髪でしたねぇ!」何とか体勢を整え、エルマンはふらふらになりつつも地表に着地する。火術の力を使い、体内の血をフル稼働させて瞬間的にあらゆる傷を治すこの蘇生術のおかげで、どうにか彼は倒れずにすんだ。
だがその一瞬を狙い、炎の嵐の中から何かが飛んでくる。何も見ずとも既にエルマンには分かった。それは当然、最も畏怖すべき神の一手──ゴッドハンド。
来ると分かっていても、身体はとても神の速度にはついていけない。なす術なくエルマンの身体はゴッドハンドに捕らえられ、悲鳴もろくに上げられず握りつぶされる。さらに軟体動物の如くぐったりしてしまった身体を、もう2度も。
響きわたる邪神の笑い声。崩れ落ちるエルマンを冷たく眺める4人の仲間たち。
だがそれでも──地表にゴミのように投げ捨てられてなお、彼は起き上がった。珍しい獲物を手に入れた子供のように、サルーインは目を細める。
<ほぅ、面白い。火術によって体内の血の循環速度を上げられている間は、どんなに身体を破壊されようと決して倒れることはないというわけか。
だが、そんなものが・・・・・・いつまで続くかなァ?>
瞬間、ディアナの魔術とサルーインの風術が連携し、雷撃を帯びた竜巻となる。エルマンは再びリヴァイヴァの詠唱を開始する──



「い、いやああぁああっ!!! もう嫌ぁ、もうやめてぇええ!!」ナタリーの悲痛な叫びが空に響く。
その戦闘は天空の神殿でも監視されていた。決戦場からの映像を鏡のように映し出しているのは光神の神殿、その庭にある小さな池。バーバラたちはそこで詩人と共に、戦闘を凝視していた。
展開されていくあまりの惨状に耐えられず、遂に泣き伏してしまったナタリー。その横でバーバラはじっと水面の向こう、邪神の間をひたすらに見つめていた。響きわたるエルマンの呻き声、悲鳴、絶叫。斬撃と共に肉が削げる音。そして、ゴッドハンドによる全身の破砕音。リヴァイヴァを何とか発動させたと思ったら、また他の仲間たちが次々にエルマンに襲いかかっていく。噴出音が聞き取れるほどの大量出血──その繰り返し。
「──こんなものは、戦いではない。彼は先ほどから錬気とリヴァイヴァ以外に何も出来ていない」
詩人がゆっくりと目を伏せ、帽子を目深に被り直した。だがバーバラはそれでも戦闘から目を離さない。
「珍しいわね、貴方がそういうことを言うなんて」
「バーバラ。いくらここに戻ってこられるとはいえ、身体への深すぎる傷は同時に心も蝕む。彼の精神力は最早・・・・・・」
「本当にそう思うなら、貴方が何とかしたらどうだい? エロール。
それに、あんまりあいつを馬鹿にするのはやめて頂戴。この程度で折れるほどヤワな精神力なら、ウチの会計係は務まらないんだよ」
その台詞に、詩人はそれ以上の言葉を継ぐのは止めた。酷い戦闘音に、ナタリーのすすり泣きが加わる。
「それにね、あいつは何の考えもなしにこういう事をする奴じゃない。本当に嫌なら、とっくに倒れてこっちに来ているはずさ。
何かを閃いたね──多分」



<まさか、一人で神に立ち向かおうというつもりか? 貴様が? ハハハハハハ、お笑い種だ!!>
既に邪神の間の床面はほぼ全て、不規則に飛び散った血で埋め尽くされていた。元々あった床の模様を消し飛ばすように、次々と咲いていく真っ赤な花模様。足踏みをすれば糊のようにその血は靴底にへばりつき糸をひく。
そのド真ん中で、最早息をするのも精一杯の状態でありながら、エルマンはまだ立っていた。そのそばにはディアナとファラ、二人の可憐な少女が倒れている。二人はつい先ほどまで、サルーインに操られるがままにお互い斬り合っていた。
<どうした? 今がチャンスだぞ、仲間の回復はしないのか? フハハハ>
エルマン相手に慢心を隠そうともせず、邪神は挑発を繰り返す。ここで彼女らの為に回復術を施そうとすれば自分が無防備になり、その隙にゴッドハンドが飛んでくることは火を見るよりも明らかだった。
リヴァイヴァの繰り返しによりエルマンのLPも限界ギリギリだったが、とっくにミイラの薬は使用してしまっている。蘇生術の使用が死に直結する、そんな矛盾が生じるところまで彼は追い込まれていた。
ともすれば霞んでしまう視界の中で、エルマンは柱の数を確認する。ちょうど柱は19本全てが立っている。
まだ──まだ、手はある。望みはある。「なら──こいつで!」
リヴァイヴァのかわりに、エルマンは炎の魔法盾セルフバーニングを発動させた。柱が全て立っていれば、こちらの攻撃力も減少するが相手の攻撃力も同じく削られる。ならば蘇生術がなくとも、もしゴッドハンドが飛んできてもぎりぎり耐えられる可能性がある。
<ハハハ、無駄なことよ! 人間どもの中でも特に貧相な貴様のような小童が、神に勝てるはずなどないだろう!!>
またしても邪神の術法連携が次々に飛んでくる。だがそれは火幻術とヘルファイア、そしてロッククラッシュとウインドカッターの連携。4つのうち2つは魔法盾で、1つは装備で完全な防御が可能だった──「なんっにも学習しとらんのですねぇ、マジで!」
ウインドカッターで身体を吹っ飛ばされ柱に激突しつつも、エルマンはまだ憎まれ口をきく余裕があった。「もしかして何にも覚えとらんのですかい、神様ともあろうお方が?」
<何をだ? 貴様の如き、道具にすらならんようなゴミを覚えているはずがないわ!>
「勿体ないッスねぇ、前回私あんだけ啖呵切ってさしあげたんですけど。私、何度もあんたとこうしてやり合ってんですよ」
糸目の奥からじろりと神を見上げると、エルマンは両手を組み合わせ錬気の体勢に入る。その視界の隅では、動けないディアナをジャンが斬りつけていた。「ったく、もう。ジャンさん40000金到達スよ」
言っている間に、炎の壁を突き破ってまたもやゴッドハンドが飛んでくる。また何も出来ずに捕らえられ、握りつぶされるか──エルマンが思わず目を伏せたその瞬間。
彼の眼前に疾風の如く現れたのは、今や操り人形となってしまったバルハル族の女勇者。盛り上がったその両腕の筋肉が、軽々とエルマンの首根っこを掴む。
「え、ちょ、シフ様ちょっと待ってっ・・・・・・フギャアアアアッ!!??」そのまま彼女は全く何の力加減もせず、エルマンをジャックハマーの要領で反対側の柱までぶっ飛ばした。ものの見事にエルマンは額から柱に激突し、ドカドカ崩壊する柱の下敷きになってしまった。
「もぉシフ様、これでも私商売人なんスから顔はやめてって何度も・・・・・・って」顔面を血まみれにしながら、エルマンは何とか頭を上げる。そこに展開されていたものは──
誇り高きバルハル族の勇士が神の手にとらえられ、なす術なく握りつぶされていく──目の光を失ったまま、拳の中でシフは盛大に吐血していた。そんな、あまりにも惨たらしい光景。
「シフさん、まさか・・・・・・もしかして」
アニメートを受けながら、彼女は無意識に選択していたのか。エルマンを守る為の行動を。
操糸の呪縛を超えて、彼女は動こうとしたのか。
「そりゃ、そうですよね。こんな戦い、シフさん耐えられるわきゃありませんよね。
こんな、成長もせん子供相手に・・・・・・卑怯モン相手に!」
よろよろ立ち上がりながら、エルマンは両拳に力をこめる。血濡れの出っ歯の間から、普段の彼からはおよそ想像もつかない罵倒が吐き捨てられた。「ド畜生が」
邪神はその様子を、体力回復の為の錬気ととったか──再び高笑いを上げる。<馬鹿め、今更回復しようなどもう遅い!! 隙だらけだ!>
音速で突進してくるゴッドハンド。まともに喰らえば全ては終わる。
だがこの瞬間こそが、エルマンの狙いだった。
血でぬめる床で懸命に足を踏ん張り、両腕にたまった気を一息に右拳に移動させる。全身の血液という血液が、右拳に集まっていく。
「おつりは・・・・・・要りませんッッ!!!」
叩き込まれたものは、渾身の右ストレート。
ゴッドハンドの威力も逆手にとって繰り出されたカウンターの一撃は、体術の究極奥義と言われる羅刹掌を遥かに超える爆発力を伴い、邪神サルーインのちょうど中指、第二関節にあたる部分に炸裂した。
自ら生み出した打撃の苛烈すぎる反動に、破壊神は悲鳴を上げる──







「で、その後は・・・・・・
要らないはずのおつりをた〜っぷり頂いちまったねぇ」
「・・・・・・ハイ」
完膚なきまでに全身を打ち砕かれて、再びエルマンは天空の神殿へ転送されてきた。元に戻った仲間たちと共に。
ここに転送される時はほぼ全身が自動的に回復するというのが詩人の話だったが、今のエルマンは何とか上半身を起こすことは出来るものの、完全回復にはほど遠い状態だった。
「無理もない。それだけの戦いでした」「詩人さん。それ、勝った時に言ってちょうだいな」
文字通り煤けまくった背中をバーバラと詩人に向け、エルマンは終始無言だった。ナタリーがそんな彼に取りすがって必死で治療を行なっている。自動で回復するとは知っているが、彼女はそうせずにはいられなかったようだ。
そんなエルマンたちの背後から、シフの大きな影が近づく。「エルマン、申し訳なかったね。
こいつはあたしの責任だよ。情けないね、みんなして操られてあんたを傷つけちまって」
「・・・・・・」
自分の非を100%認め、シフはエルマンの背後まで来て膝をつく。そんな彼女の大声と堂々たる態度につられるように、他の仲間たちも次々に声をかけた。
「エルマンさん! 今回ばかりは本当にホントーに、申し訳ありませんでしたぁあぁ!! 水竜剣による最速回復役を仰せつかっていながら、あの邪術を防ぐことが出来ず・・・・・・」
「それを言うならあたいもだよジャン! あたいだってウコムの鉾持ってたんだから、あたいが早く動ければあのアニメートは防げたはずなんだ! だから・・・・・・ホント、ごめんね!!」
「元より回復役は私のはず。なのに私は何の役にも・・・・・・エルマンに会わせる顔がありません。
ここはやはり、自らの血をもって償いを」「ちょ、ディアナ待って待って何してんのーっ!!??」
そんなちょっとした騒ぎをエルマンはじっと背中で黙って聞いていたが、やがてぽつりと呟いた。
「・・・・・・皆さん、全然弁解されないんですね。
あのアニメートって術は、文字通りの神技っすよ。どんなに対策をしたって、どんなに人間が早く動こうと努力したって、やられちまう時はやられちまうんです。で、一度やられちまったら何をどうしようが、どうしようもないんです。
でも皆さん、そんなこと一言もおっしゃらない。
そんな皆さんのお仲間に入れていただいて──私、良かったですヨ」
大きく前歯を剥いた、いつもと全く変わらない笑顔で、エルマンはシフたちを振り向いた。額の大アザやら斬られた痕やら取りきれない血塊やら煤やらがまだいくつも痛々しく残っていたが、それでも。
「ありがとう、エルマン! 今度こそ絶対にあいつをぶっ倒そうね! ううぅ、あんまり泣かせないでよぅ」
感極まったファラは思わずエルマンの包帯だらけの手を取った。「今のあんた、ジャミルに負けないくらいカッコイイよ!」
「そうスか、そりゃありがとうございます。女性からお褒めの言葉をいただくなんて滅多にありませんし、嬉しいスねぇ。
じゃあ今のお言葉に免じて、ファラさんは25000金にまけといてあげましょうか」
笑顔を全く崩すことなく発されたエルマンの言葉。ファラはワケが分からず、ぽかんと口を開いたまんまになってしまう。
「・・・・・・は?」
「は? じゃないですヨ。早い話が慰謝料っす、慰謝料。精神的苦痛に対する損害賠償です」
目が完璧な点になったファラに、エルマンはいつもの笑顔のままひょいと右手を出す──それは当然、払うもんをさっさと払えという無言の脅迫。
「いや、あの、エルマン? 意味分かんないんだけど・・・・・・」
「意味分からんこと言ってるのはどっちですかい? 事故とはいえ貴方がた、私に散々殴るわ蹴るわ斬るわ叩くわ焼くわ吹っ飛ばすわの暴行をはたらいたんですから、そのダメージに応じて賠償請求するのは当然でしょ?
ちなみにファラさんへの本来の請求金額は30000金ッス」
「ちょーっと待てぇー!!! どーしたらそんな金額出てくるワケ、ウチ破産しちゃうよ!!」
「ファラさん家って既に破産状態じゃなかったですかね・・・・・・ってそれはともかく。
ただ単に斬られたり殴られたりだけなら1回につき500金ですが、サルーインとの連携が入った場合はダメージがとんでもないことになりますから5000金に上げさせていただいてます。それから、サルーインへのアーマーブレスや癒しの水、生命の炎などの補助行為をした場合も私への攻撃とみなして1回500金。さらに、攻撃によりスタンなどの状態異常効果が入った場合は1回2000金。あとはですねぇ・・・・・・」
「えーいうるさいうるさいうるさーい!! この守銭奴、あの状況で一体何計算してたのよ!!」
「さすがというべきか。ちなみに私への請求金額はどの程度ですか、エルマンさん?」
「55000金ほどになります。特にジャンさんは乱れ突き連発してますから、ダメージ結構キツかったんでちょい加算さしていただいてます。あ、勿論ぶっ壊れたスキアヴォーナの修理費用は別途加算です」
「オー、なんということだ・・・・・・また財務大臣の大目玉を喰らっちまう」
「って、ちょっと待ってよジャン! まさかマジに払うつもり!?」
そのやりとりを聞いて、シフは思い切り豪快に笑いだす。「ハハハハ、やっぱりエルマンはこうでなきゃね!
あたしはちゃんとエルマンに払うよ、それだけのことをしちまったんだからね」
「あ、シフさんは1回分オマケさせていただきますヨ。偶然とはいえ、シフさんが私を投げ飛ばしてくれなかったら、最後の一撃も繰り出せずに終わりでしたからねぇ」
「へぇ、そんなことがあったのかい。どっちにしろ負けちゃ同じだけどねぇ」
「それと皆さん。まさかお忘れじゃありませんよね?
私のLPが2以下になったら、お一人様10万金支払っていただくというお約束を」
語り続けるエルマンの笑顔に、不気味な黒い影がさす。まだ頬にこびりついている血痕が、その笑顔の凄味を倍増させていた。「今回の戦闘終了時の私のLP、残り1です。ギリギリもギリギリでしたぜ」
「って、ちょっとぉー!!! それはダメ、それだけはナシだよ、そいつはズルッコ!!
だってアレは、あんたがウコムの鉾でオーヴァドライヴしたあの時だけの約束だって・・・・・・」
「あの一戦限りだなんて、私しゃ一言も言ってませんぜファラさん」
「いやエルマンさんそこは私からもお願いします、財務大臣のクリムゾンフレア喰らうのだけは勘弁ですよ」
「あたしは払うよ」「シフ、冗談じゃないよ! ガトの村潰れちゃうよぉ」
「ねぇエルマン、さっきから黙って聞いてたけど今のはさすがに盛りすぎじゃないかなぁ」
ナタリーがちょいちょいとエルマンの袖を引っ張った。「あまり欲張らぬことだって、ゲッコ族の長老さんからも言われたでしょ。何度も」
「うーん・・・・・・それじゃ仕方ありませんねぇ。ここはナタリーに免じて、皆さん大マケにマケて大サービス、半額の5万金ということで」
「おぉ、太っ腹ですねぇ! これで私への罰も、大臣のシャインインパクトぐらいで済みます!」
「って、ジャンの馬鹿ー!! 払わなくてもいいカネ払っちゃダメー!!!」
「ファラさん、ご心配せずとも大丈夫ですヨ。
ファラさんがお支払できないということでしたら、ジャミル兄さんに請求させていただきますんで」
しれっと言い放つエルマン。ジャミルの名を出した途端、ファラの頭から両拳までが怒りで真っ赤になる。「アンタ、まさか、もしかして・・・・・・
あたいたちに不当請求する為に、わざとリヴァイヴァ使いまくってあたいたちに攻撃させまくって、負け戦粘り続けたわけじゃないでしょーね!!??」
「さぁて、そりゃどうですかね。ファラさんがそう思うのでしたらそう思っていただいて構いませんぜ」
「ちっくしょー、この銭ゲバ! 詐欺師! 妖怪二つ目小僧! ちょっとでも見直したあたいが大馬鹿だったよ!!」
「何とでも言ってください! あんな状況になっちまったら少しでもおトクなことでもなけりゃーね、やってられんでしょうっっ!!」
「あーもうエルマン、傷口開いちゃうよやめようよ〜」
両腕を振り回して口喧嘩を続けるエルマンを、ナタリーが慌てて止めた。ふと気づくと、シフたちから少し離れてディアナが一人佇んでいる──それを見て、エルマンは一旦口論を止めて彼女のもとへズカズカと歩いていった。「あ、ちょっとエルマン?」
「ディアナさん。お金のことはキッチリしとかんといけませんからね、貴方にもちゃんと払っていただきますよ。
しめて25000金になります」
「・・・・・・エルマン。やはりこういうことは、お金で解決できる問題ではありません」
「はい?」
「貴方の受けた傷、私がやってしまったこと。その罪深さを鑑みるに、到底お金などで償えるものではない。
父と母の仇を取ると言いながら、まんまと私は邪神の術にかかった。それならばいっそ・・・・・・!」
エルマンの眼前で懐から剣を取り出すディアナ。彼女自身に向けられたその切っ先を見上げて、エルマンは思い切り眉根を寄せて言い放った。
「ディアナさん。いい加減にしないと私、本気で殴りますからね?」
「・・・・・・」
いつもより数段低い、エルマンの声が響く。「お金で解決できるって、私が言ってるんです。
ご自分を傷つけられたって、最悪命を捨てられたって、何のトクにもなりゃしません。私がもっと困っちまうだけです」
「エルマン。貴方は本当に、それで良いのですか?」
暫くの逡巡の後に一旦剣を鞘に収めつつ、ディアナは尋ねる。そんな彼女に、エルマンは陽気に両腕を振り回してみせた。
「いいんです。ホントに反省されているということでしたら、お金払ってくださいヨ。そいつで全部、チャラにしちゃいましょ!」





「いや〜、クリスタルシティのロイヤルスイートにゃかないませんが、ここの神殿のベッドもなかなかのモンですねぇ〜!!
アメニティ色々持ち出したいのは山々ですが、そうもいかんでしょうね」
「駄目だよエルマン、靴のまんまベッドに乗っちゃ! お行儀悪いっていつも自分で言ってる癖に、もう」
治療の為、詩人もといエロールに通された神殿内の一室で、エルマンはバーバラとナタリーの旅芸人一行と久しぶりに3人きりになっていた。いの一番にベッドに飛び込み幸せそうに枕に顔を埋めるエルマンを、ナタリーは窘める。「まだ血とか煤とか全然取れてないんだから。ほらぁ、せめてちゃんと顔ぐらい拭こうよぉ」
はしゃぐ二人のそばで、バーバラは窓の外に広がる夕闇を眺めたままじっと黙っていた。そんな彼女の背中に、ナタリーは声をかける。「ねぇ、バーバラも一緒に休もうよ! 久しぶりにエルマンと一緒なんだから」
だがナタリーの呼びかけにも応えないまま、バーバラは言い放つ。「エルマン。さっきファラに言ってたこと、本当なのかい?
あんた本当に、金のために自分の命無駄に消費するようなこと、したのかい」
その言葉に、エルマンは大きな枕を抱きかかえたままむくりと上半身を起こした。「そ、そりゃそうですよ。
だって、それぐらいはトクしたって許されるんじゃないッスかね、私」
「ふぅん・・・・・・
私、人の弱みを逆手にとって法外な金額請求するようなヤツを会計係にした覚えはないんだけどな」
バーバラの冷たい言葉に、ナタリーは驚いて顔を上げる。「え? ちょっと待って、どうしたのバーバラ?」
「アニメートされた時の状態がどれほど酷いものかは、私にだって分かる。あれは人の誇りを完膚なきまでに叩きのめすものよ。
例えば、操られた時のディアナを彼女が自分で見たとしたら、彼女どうなってしまうだろうね」
「別にいいじゃない!!」エルマンが抗議するより早くナタリーは叫んだ。「それだけのことを、エルマンはされたんだよ! バーバラだって見てたじゃないの!
お金で全部解決できるんなら、むしろ優しいよ! それに」
なおも抗議しようとするナタリーの手を、不意に無言でエルマンが抑えた。包帯でがんじがらめになったその手は、転送直後は薬指と小指が根元からもげていたが今はどうにか半分ぐらいまで戻っているように見える。「え、エルマン? どうしたの?」
「ナタリー。私はそういうことを言ってるんじゃない。
エルマンに、そんなことが出来るはずがないって言ってるのよ。人の心を踏みにじるあの大馬鹿な神様をさらに踏み台にして、仲間を馬鹿にして、自分の命縮めてまでしょうもない小金を稼ぐようなことが」
「・・・・・・」
沈黙を守るエルマンに、バーバラはゆっくりと振り向いた。「悔しかったんだろ。
悔しくて、悲しくて、仕方なかったんだろ。みんなの尊厳を踏みにじったサルーインがどうしても許せなくて。
だからあんた、あれだけの無茶をしたんじゃないのかい」
彼は黙ったまま何も言わない。ただ、ナタリーを掴んでいたその手がぶるぶる震えはじめる。「エルマン・・・・・・痛いよ」
「それに、みんなへのあの請求。全然取りたてる気なんかないだろう?
これだけサルーイン戦やってるんだ。シフたちの誇りがあの操作術でどれだけ傷ついたか、どれだけあんたに対して死にそうなほどの罪悪感を抱えているか、あんたが一番良く分かってるはず。
だから少しでもシフたちの心を軽くする為に、敢えて金に汚い道化になった。お金で解決できるようなことじゃないにせよ、ほんの少しでもみんなの心が楽になるなら、って。そんなとこかい?」
「そうだったの? エルマン、本当にそうなの? だったら・・・・・・私たちには、ホントのこと言っていいんだよ? でないと」
ナタリーは大きく目を見開いてエルマンの横顔を見つめる。だが、その糸目からは今は何も読み取れない。それどころか突然彼はナタリーから手を離し、からからと爆笑しはじめた。
「ハハハハ、いやぁ姐さんも意外と見る目ないっすねー。
私しゃそんな殊勝な男じゃありませんぜ、ファラさんの言うとおりただの銭ゲバっすよ。取れるところからは命がけで何でもいただく、これクジャラート商人の鉄則っす。まー今回はちょっと被害はデカかったですが」
「黙んな」笑い飛ばそうとするエルマンを、バーバラは即座に切り捨てた。あまりにもドスの効いた一言に、エルマンもナタリーもびくりと身体を震わせる。
「ナタリー。悪いけど、ちょっとシフのところへ行ってきてくれるかな」
「え?」
「いいから早く」
今、あんたはここにいない方がいい。言外にそのニュアンスを感じ取ったナタリーは、不満を顔いっぱいに表しながらも出ていかざるを得なかった。





「私はね、エルマン。全部見てたよ。
あんたの戦い、最初から最後まで。私の目をごまかそうったって、そうはいかない」
夕闇を背にしながらゆっくりバーバラはベッドに歩み寄ると、静かにエルマンの隣に腰かけた。「あの拳を見れば分かるさ。あんた、本当に心の底から怒ってたんだね。
久々に見たよ、あんたが本気で怒るところ」
「いやだなぁ姐さん。これだけサルーイン戦やらジュエビ戦やら繰りかえしゃ、あの程度のパンチ誰でも出せますってぇ。
しかも打ち負けましたし、全く情けないやらなんやら」
バーバラを無意識に避けるように、会計係は両手を帽子の後ろに組んで笑ってみせた。「ひょっとしたらひょっとするとって、正直思ってたんスけどねぇ。勝てればもうけものぐらいに考えてましたけど、そうは問屋が卸さねぇって感じでしたね、ヘヘ」
糸目をあさっての方向に向けたまま、乾いた声でエルマンは笑う。伸ばした袖の間から、隙間なく巻かれた包帯が見えた。
「やめな」
これ以上はもう駄目だ。そう判断したバーバラは、咄嗟にエルマンの両肩を背後から無造作に掴む。自分の豊満な胸に彼の背中が思い切りぶち当たる形になったが、この際仕方ない。「はわぁあっ!!?? あ、姐さんっ!!??」
あまりに突然のことにエルマンは彼女の腕の中で真っ赤になってジタバタ暴れ出す。「は、離してくださいよぅワケ分かりません、何してんスか姐さんちょっと胸が、胸がぁあああ!!!」
それでもバーバラは決してエルマンを離しはしなかった。例えここがあの世だろうとどうだろうと、今こうして彼の体温を感じていられること自体が奇跡なんだ──さっきの惨状を思えば。
「何もかもしょいこんじゃ駄目だって、いつも言ってるだろ。
泣きたい時は、本気で泣きな」
「嫌ですねぇ姐さん。私いつも泣いてるじゃないスか、散々姐さんにこき使われて・・・・・・」
「そうじゃないよ。
あんたのメンタルが意外と強いのは知ってるつもりだけど、さすがにそろそろ限界が来てると私は思ってる」
「・・・・・・」
会計係は何も答えない。ただ、その全身は小刻みに震えだしている。
「一体これで、何回目になるんだろうね。
ジュエルビーストや真サルーインを、一体何回倒したんだろうね。
そのたびに、あんたは何だかんだと文句散々言いながら、みんなと一緒に乗り越えてきて。
それでも私たちは先に進めない。進めないなら進めないで、この時間を楽しく生きようと思ってるけど──
さすがに堪えるよ。あんたのあんな姿見てしまうとさ」
「・・・・・・」
「本当に、よく頑張ったよ。あんたは」
その一言が引き金になったか。
肌が見えないほど包帯だらけになったエルマンの腕に、大粒の涙が一滴落ちて包帯を色濃く染めた。その糸目の幅広さに相応しい、ビー玉ほどの大きさの涙が。
一旦流れ出した涙はもう止めることが出来ず、次から次へとぽろぽろと落下しては包帯の上で跳ねて染みを作っていく。
「分かるよ。本当に本気で許せなかったんだよね。
孤立無援だろうと、一発でも反撃したくてたまらなかったんだよね。みんなを凌辱した奴に。
あんた、優しいから」
バーバラは彼の耳元でささやくように呟くと、抱きしめた両腕にさらに力を込める。その腕力に抗おうとでもしたのか、エルマンは全身で思い切りしゃくりあげてしまった。
「違うんス。違うんですよ姐さん。
私しゃ、本気で・・・・・・マジ、本気で勝つつもりだったんス」
「え?」
「許せなかった。だから、勝ちたかった・・・・・・勝って、皆さんを助けたかった。
あの時のダメージ量から考えて、本気で、もう少しで行けるはずだったんですよ。
でも、私なんぞのカウンターごときじゃとても無理で・・・・・・奴を怒らせる結果にしかならんで、それで・・・・・・」
激しくしゃくり上げ、遂に涙も本音も隠さなくなった小さな会計係を、バーバラは壊れないように静かに抱きしめ続ける。何しろ先ほどまで粉砕され続け、今ようやく再生を終えようとしている脆い身体だ──たとえ、その中に宿る魂がどれだけ強靭なものだったとしても。
「もういい。もういいよ、それ以上は思い出さなくていいから」
エルマンはひとつ大きくしゃくり上げると、ともすれば消え入るような声で呟く。「あの後のこと、ナタリー、見てませんよね?」
「見てないよ。さすがにあのぐらいの年齢の子に見せられるものじゃないからね」
酷いしゃっくりを繰り返しながら、それでもエルマンは吐きだす。
「何にも・・・・・・
あのパンチの後は、私、本当に何にも出来ませんでした。
あの後も踏ん張れれば、一歩でも踏み出せれば、何かが違ったかも知れんのに」
最早痙攣のように震えだしている身体を、バーバラは必死で抱きしめる。その細い指がそっと彼の左瞼に触れた──
「大丈夫だね。ちゃんとこっちの眼、再生してるよ」そして彼女はゆっくりと、その身体の感触を確認していく。彼女の眼前で、猫が鼠をいたぶるが如く、邪神の手によって為す術なく無惨に破壊されていった身体を。
「右耳も大丈夫。手の甲も足の腱も治ってる。指はもうちょっとかかるみたいだけど。
内臓はちょっと分からないけど、今何ともないわよね?」
自分で腹のあたりを確かめながら、エルマンは黙ってこくりと頷いた。その大きな前歯の間から、少しずつ絞り出すような低音の呻きが漏れる。
「しかしまぁ、動けない相手にあそこまでやるとは。全く破壊神の名に恥じない神様だね・・・・・・許せないよ」
「・・・・・・私しゃ、駄目男です」
「そんなこと、ない。
言っただろう? あんたは、世界で一番強い男だって」





その時ドアの前で、ナタリーは聞いた。エルマンの、腹の底から振り絞ったであろう本気の号泣を。
営業スマイルと同じような頻度で、エルマンは営業用の泣きを使う。主にバーバラが言い放つ無茶に激しく抵抗して。
本人が自覚して使っているかどうかは分からない。だが、決して嘘泣きというわけではないがあれはエルマン本来の泣き方ではない。そのことは幼いナタリーにも何となく分かってはいた──が。
今耳にしているものは、物心ついてからナタリーが初めて聞く、男の本当の号泣。
その、あまりの悔悟と苦痛と激昂の発露はナタリーの頭からつま先までを貫き、少女は思わずドアから2、3歩下がってしまっていた。
そして、ナタリーは改めて気づかされることになる。
恐らく全力で彼を抱きしめているであろうバーバラと、今やドアノブに触れることすら恐怖を感じている自分の、絶対的な相違を。
どんなに好意を持っていようとも、自分は今のエルマンの痛みを理解し、全てを受け入れ抱きしめることなど到底出来ない──子供なのだと。
「そっか。やっぱり・・・・・・バーバラじゃないと、駄目なんだ」








次回、〜真サルーイン戦、さらにやるよ!!〜へ つづく


 


 

 

 

最初ギャグ漫画だったはずがいつの間にかマジバトルになってるジャンプ漫画の様相を呈してきたでござるの巻。
ODなし真サル戦で、5戦中2戦もエルマン以外の全員がアニメート状態になるのが悪い。上記SSの描写は何を大げさなと思われるかもですが、冗談抜きでこんな感じでした。何あの集団暴行マジ許さねぇぞあの猿。
もしもアイシャ以外男ばっかの逆ハーレムパーティで彼女以外がアニメートされたとしたら、あぁもう連想するこたぁ一つじゃないかこの野郎(下品禁止)


全員からこれでもかと集中攻撃くらうエルマンがホントに可哀想で可哀想でしょうがなかった。だけど萌えて燃えてしょうがなかった!
何がぐっとくるって、信頼していた仲間からタコ殴りにされる心の痛みに耐えつつ必死で勝機を見い出そうとするあたりが、単なる1対5とは違うトコだ。実プレイ的には絶対に避けたい状況ではあるけど同時に萌えシチュでもある。
精神的にはそうでもないけど物理的な力は弱く、ショタではないけどショタ要素が残っててちっちゃくて可愛いキャラがボロボロにされながら孤軍奮闘する姿なんてドストライクもいいトコです。しかもエルマンのあの服って微妙にエロ度高いから、切り刻まれるたびにきっと色々なところが少しずつはだけ(変態禁止)
みんなに斬られて殴られて刺されて撃たれてフラフラになりながらLP削ってリヴァイヴァ詠唱するその姿の健気さたるやもう。ここでもし例の「何とか切り抜けて、早く帰りましょ!」の台詞が飛び出してたら、お前はどこのトータスナイトだ私を泣かしに来てるのかって感じでした。
そして力尽きてぶっ倒れたエルマンにさらに全力で攻撃をかける皆さん。真サル戦ではよくある光景ですがもうね・・・・・・
アニメートは戦闘不能ではなく状態異常扱いなので、唯一残ったメンバーが倒れてもすぐにはゲームオーバーにならないのがまたツライ。おかげでエルマンが15歳未満にはとても見せられないようなエログロな目に(ry
ちなみにエルマン以外全員アニメ状態になったこの2戦ですが、1戦目は与ダメージ7万超。2戦目は6万ぐらいまで行っていた。ホントあと一歩のところで開幕するハイパーゴッドハンド大会が憎い。


ま、ゴッドハンドをカウンターしたなんてのは大嘘なんですけどね(台無し) いやシステム上可能ではあるけど。
そしてこの次の戦闘で今度はエルマンだけがアニメートされてみんなをチクチクいびり倒したんですけどね(さらに台無しな上ネタバレ)


次回はODなし真サル戦決着編。そして最後に微妙なフラグ立てちゃったけど回収できるのかコレ。



 

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